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名前:ヴォルフ・ギルベルト コードネーム:グルッペン・フューラー lastの前段階の企業の１つである孤児院に置き去りにされていた。そのため出自や戸籍、名前に年齢など一切が不明。 lastを設立する際、孤児院の子供全員に"適正調査"が行われ、その中で突出して高い適正を叩き出したのがグルッペンだった。精神面だけでなく戦闘への素養もあったため、当初は神の子、天才、などと呼ばれ持て囃されていた。 しかしその天才には、数多の嫌味と嘲りが含まれていた。少しでも損害を出せば「『天才』の名折れ」だと罵詈雑言が飛び、少しでも傷を負えば「『天才』もその程度か」と嘲笑が飛ぶ。そんな文字通りの地獄を生きてきた。何度も逃げ出そうとしたし、実際に一度だけ逃げ出して１週間ほど行方不明になったこともある。しかしすぐに発見され、連れ戻された。 その時はローザリオを奪われ、バディと共に文字通りこの身１つで任務に放り出された。その時のバディは俺を守って殉職している。 しかし立ち止まると言う選択肢は用意されなかった。まるで代わりは幾らでも居るとでも言うように、バディが殉職した次の日には新たな吸血鬼と任務が与えられ、コンビで任務へと駆り出される。 悲しむ心など、とうの昔に捨てた。 いっそ死んでやろうかと何度も思った。 しかし、ほの暗い絶望の中でも１週間の自由をくれた"彼"に貰った言葉だけを頼りに、歩を進めてきた。 そして、数年の時を経て。俺は文字通り「天才」となった。 もう誰も俺に文句を言えるような人間は居ない。異形でさえも、不必要には近寄らない。 天才となる過程で殺したバディも数名居り、影で「吸血鬼殺し」等と呼ばれているのも知っている。 そんな体制が外部へと露呈し、lastの上層部に大きくコテ入れが行われるのも時間の問題だった。内部は根本から見直され、今では激務こそあれど、あのような惨事は起きていない。 一応普段はきちんと食事を摂取しているが、任務が長引けばその分ストレスにより徐々に食事を摂らなくなる。睡眠に関しては入眠困難、中途覚醒、浅眠と三重の問題を抱えており、睡眠薬が無ければ眠ることが出来ない。眠れば眠ったで基本彼らの最期を夢に見るので、"睡眠で休息を得る"のではなく"目を閉じて休養を得る"が正しい。 ここ十数年ほど、意識を失う以外で熟睡した記憶はない。 殉職した吸血鬼達の名、そして殉職した日をシルバープレートに刻み、肌身離さず持っている。 pow19 神話技能21 lastに所属することが決定した時、体にマイクロチップを埋め込まれている。それにより位置情報は特定され、逃げ出そうとしてもすぐに気付かれて連れ戻されていた。 しかし運良く組織から外へ逃げ出し、迷い込んだ森の中で意識が朦朧とし始めた時。色素の薄い男に助けられた。 「死は救いではない」 彼は俺の状態を見て何かを察したのか、俺の肩を優しく掴み。しかし有無を言わさぬ口調で俺にそう言って聞かせた。 そして俺に自由をくれた。何をしても良い。どんなことをしても良い。それは今まで体験したことのない恐怖と、それ以上の興奮に満ちた時間だった。 最後の日、彼は悲しげに笑って俺の背を押した。そこから先はよく覚えていない。気が付けば、lastの奴らに捕らえられ、次の任務へと向かう車の中だった。 なぜその１週間だけマイクロチップが情報を発信しなかったのか、last職員にもグルッペン本人にも分かっていない。 今はマイクロチップでの位置情報の特定は、特別な事例を除けば任務外で使用してはならない規則になっている。 死因一覧 ゾム 最初にバディを組んだ吸血鬼 ローザリオを奪われて任務に赴いた際、生身の俺を救う為に殉職した。 大先生 二人目の吸血鬼 大先生を助けようとした時に見えたのは、崖の下へと落下していく彼の翼だけだった。生体反応は消失しており、完璧な死亡が確認されている。 コネシマ 三人目の吸血鬼 ある組織の倉庫で破壊工作を終えて帰宅する直前。連絡が遅れて爆破に巻き込まれた時、彼が俺を炎から外へと弾き出した。なんとか俺は生き残ったが、彼はそのまま、業火に焼かれて灰も残さず消えた。 マンちゃん 四人目の吸血鬼 彼は喰われた。文字通り、俺の身代わりとして …ぐしゃぐしゃと書き殴られた後があるが、判別できそうもない。 勤続年数 ゾム＞＞マンちゃん＞シマ＝大先生 -AF : 太陽のロザリオ あなたはこのロザリオを所有している。 これは組織に加入する前、あなたがエクソシストになった時に貰ったものであり吸血鬼等の魔 のものに対して有効。MP が 20 保有されており使い切ればただのロザリオになる。 破壊された場合 MP は消失し所有者は SANC1/1d8 ※HO2 はロザリオを近付けられると｢嫌だなあ｣って顔をします。 メモ帳の最後のページには、必ず 「俺が死んだときは、葬式なんてしなくて良い。遺体も好きに使うと良い。ただし、ネームプレートだけは海に捨ててくれ。誰も触れることのない、海の底へと沈めてくれ。」 と直筆のサインと共に書かれている。メモ帳は何冊もあり、最後のページまで書き終わったメモ帳は机の引き出しの中に入れてある。 大切な人 名も知らぬ男性

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