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容姿端麗、頭脳明晰（※1）、物静かでクール（※2）と評判のクラスの高嶺の花（※2）。 その姿を授業中以外で見る者は少なく、何をしているのかミステリアスなところ（※3）も含めて人気。名前すら不明（※4）という噂も。 一瞥しただけで静かにするべき場で静まらない下級生を黙らせた（※5）というFA級事案、通称『鳴かずの鶴事件（※6）』が学校中に知れ渡った結果、より近寄りがたく孤高でかっこいい（※3）存在であるという噂が広まる。その割に動物には好かれていて、かつ優しい（※7）らしい。 この世界に住んでいるかすら怪しいとされていて（※8）、放課後や休み時間誰も見たこともないこと（※9）から幽霊という通り名（※6）もあるらしい。 ―――――― ※1：実はそんなに頭良くないです……！妙に慕ってくれる先輩から過去問貰ってるだけなんです……っ！！ ※2：全然クールじゃないです……！！！心の中はいっつもメラメラ燃えてます……！！ ※3：ミステリアスっていうか、自分を出すのが下手なだけで……！ほんとは友達一杯欲しいんです……っ！ ※4：キラキラネームすぎて恥ずかしいんです……！名前なんて明かせる筈がありません……！！！ ※5：別にその人達のこと見てたんじゃなくて、ぼーっとしてただけなんですよ……！！ほんとに……！ ※6：なんなんですかこの名前……！！？初耳なんですけど……！？ ※7：動物相手にはちょっと感情が出せるだけで……後どう接していいかが分からないんです……！！ ※8：普通に一人暮らししてるんですけど……！？ ※9：ちょ、ちょっと気配を消してるだけなのに……！！ 人魚姫の劇を見に行った後に起こったなんやかんやの事件を経験し、重井のスマホに登録されている連絡先は倍になった。 そこまで連絡が来ることは無い（というか来たことは助けに行った時以来無い）が、それを眺めてニマニマする時間は増えた。 そのために周囲から（氷の）笑顔が増えたと評されるようになり、それも嬉しく思っている。実際は結構不名誉なものだが。 ある日、ちょっと用事をこなした後に帰ろうとしたところで紅茶部の活動に遭遇。萬里小路に「あんなことを経験した仲ですから、てっきり何か連絡を貰えると思っていましたわ」と小言を言われながらも半ば無理やり紅茶を飲まされることに。 そのまま見学もロクにせずに入部届を出して以来幽霊部員と化していた紅茶部の部員としての活動を再開する。 萬里小路ら紅茶部のメンバーから貰ったアドバイスを元に丸メガネや雑な髪のセットをやめ、更に周りの評判を大変なことにした。 こうして、重井の引っ込み思案は多少解消され（鴫良はるや双朋羽林といった友達もある程度増え）、『八咫の鏡事件』と呼ばれるCA級事案が発生した後紅茶部の威厳は更に高まったのだった。 　この後、重井は行方不明になった。

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