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HO1【海に愛されし者】 ・あなたは10代後半～20代後半までの若人で、漁師の子供です。 ・＜水泳＞と＜芸術：釣り＞に+50がボーナスとして加えられます。 秘匿情報 ・あなたの父はあなたが幼い頃、沖縄行きの便に乗ったきり行方不明です。 ・あなたは父譲りの泳ぎと釣りで普通よりもずっとそれらが得意です。 ・幼い頃は片親ということに不満や不安もありましたが、今は立派な若人として生活しています。 ・あなたは父の事もあり、なんとなく気になって客として、もしくは臨時スタッフとしてこのツアーに参加しました。 ==================== 天水：水に映った天のこと。 イメソン ・アトラクトライト/*Luna 「辞めてしまいたい理由なら10も100も1000もあった でもその全てがちっぽけに見える一つがあった」 ・DAYBREAK FRONTLINE/Orangestar 「精一杯僕を生きていく　何も後悔なんてないさ 前を向け　終わらないさ 一生僕らは生きて征け」 一青　天水(ひとと　てんすい)　19歳　アルバイター アルバイトをして生活費を稼いでいる青年。家族思いで人との繋がりを大事にする。今回のツアーには臨時スタッフとして参加。 海沿いの小さな町で漁業や素潜りを生業とする家に生まれ、昔から漁師である父の背中を見ながら育った。だが天水が幼い時に父が行方不明になり、それから徐々に母の様子がおかしくなっていく。 最初は親族からの陰口だった。「あそこの家、片親になったらしいわよ。しかも母子ですって」「あらあら……それは大変ねえ」その言葉が微塵も本心から思っていないことは幼い頭でも感じ取っていた。だが子供の前だと分かった途端口を閉じ親族たちはいつもの雑談に花を咲かせていたため、まだ幼った天水がその話題の真の意図を理解できるはずもなく、母親だけが精神を擦り減らしながら、その言葉をかき消すように必死に働いて食い扶持を繋いでいた。 だが元々漁師をしていたため、父親が行方不明になってからは近所の漁師仲間が何かと世話を焼いてくれるようになった。天水が人との繋がりや支え合い、些細なものでもいいから思いやりを大事にしようと心掛けるようになったのは、こうした生活を始めてからだった。 そうして何とか支え合いながら暮らしていたものの、やはり海沿いの小さな町で、碌な稼ぎもでない仕事を続けながら女手一つで子供を育てるというのは相当無理があったらしく、天水が高校2年生になった時、遂に母親が身体を壊して倒れてしまう。 母が倒れてからやっと事の重大さを自覚した天水は、今まで母親に甘えていたことを悔いて漁師の道を辞め、もっとまともに稼げるアルバイトから始めることにした。就職は母親に言ってみたが猛反対されたため、折り合いをつけてアルバイトに落ち着いた。 それからは身体を壊してしまった母の代わりと言わんばかりにいくつもアルバイトを掛け持ちし、何とかお金を稼いでいる。 今回の臨時スタッフもその一つ。募集要項を見て割が良いじゃねえか！と思いすぐに応募した。応募した後で詳しいツアーの内容を読み、場所が沖縄ということを知ってからは、もしかしたら父がいるかもしれないと淡い希望を抱いているが、あまり期待はしていない。何せ分かっていることが、父が行方不明になったのが沖縄行きの便に乗ったきり、というあまりに具体性が無い消え方であり、更に行方不明になってからもう何年も経っているからである。 サバイバルに一つ持っていけるなら、やっぱり必要なのは銛かなあ～素潜りなら得意だからな！の気持ち。この年で携帯を持っていないので、もしもの時のための通信機器という発想があまりない。同じくもし雨が降った時のための雨除けできる何か、という発想もない。よく言えば楽観的、悪く言えばバカなタイプである。

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