タグ： 初恋性ストックホルム症候群KPC

数多くの芸能人のメイクを手掛けるメイクアップアーティスト。 性格は流行に敏感な若者。ヘアスタイルや衣装なども手がけるほど、人を輝かせ引き立たせる才能を持つ。 自身のファッションブランドを持っており、そのブランドは「花のようにいつまでも美しい君に捧ぐ」というテーマで年齢、悩みや様々なコンプレックスを持つ数多くの女性たちの味方となるような服、コスメ、雑貨などの商品は多岐にわたる。 芸能事務所のメイク見習いとして、莉央と出会う。年齢が同じということ、もともと篠原が彼女の熱烈なファンだったこともあって仲良くなる。ひたむきに上を見て咲き続ける彼女に、彼は一人の人間として初めて恋心を抱く。 その後、篠原の才能と人の良さを見込んで彼女が自身の専属メイクとする。もともと人気があった彼女だが、メイクやファッションの助力によりさらに人気に火がつく。ステージでそれこそ向日葵のように輝いた彼女に、日本だけでなく世界が注目することになる。数多くの名曲、伝説を作る彼女のそばにはいつも篠原の存在があった。篠原はサポートで目立つことをよしとしなかったが、彼自身の力も反対に莉央によって大きくなりブランドを持つまでになる。 向日葵を見つめる、咲かせるために力を尽くしてきた篠原だが、同時に彼はファンとしてでも専属メイクとしても違う、より大きな感情に気づいて目をそらし続けてきた。 アイドルとして活躍する向日葵にも、いつかは枯れる時が来る……年齢を重ねるたびに自分のアイドルとしての人生やこれからのことを溢していた彼女に、篠原はプロポーズをすることを決意する。誰もが愛して見つめ続けてきたが誰も手を掴めなかった一凛の花を、莉央を自分だけの花…伴侶として迎えることを。 彼は彼女に「どんなに君が麗しく強く、数多くの人の心の支えになっているかは知っている。それでも、いつか君が枯れる時は必ず来る……そうなった時、君の傍にいるのは俺がいい。自分だけの花になってほしい」とプロポーズをする。 彼女もそれを承諾し、彼は彼女に最高のウエディングドレスを作ると声を大きく告げた。指輪は仕事柄きちんと薬指に着けることが難しかったが、いつも二人の服の下にはおそろいの指環があったという。 ドレスが完成し、結婚を目前に控えていた幸せいっぱいの二人だったが…現実は、世界は大きく二人の仲を引き裂いた。 オフ時のデート、まさしく完成したドレスの試着に向かっていた二人に鉄骨が襲い掛かり、篠原の花を手折ったのだ。

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