タグ： おぎの ゆう

一人称は「僕」。小学生から孤児院に入っていた。 好きな食べ物・・ハンバーグ（昔、家族と楽しく食べていたからだが、今は憶えておらず何故好きかは分からない） 嫌いな食べ物・・特になし（残飯、虫など何でも食べていたから） 明るい性格で、誰からも嫌われなさそうな八方美人だが、本当の意味での「親友、友人」は作らず、仲の良い人達が複数集まっていたら、いつの間にか輪の中に入って話をしていることが多い。 一人でいる時は、何を考えているか分からない暗い表情で過ごしている。 周りからも「仲は悪くないが、込み入った関係ではない」イメージをもたれている。 幼少期時代、両親によく「甘えん坊さん」と言われ、少なくとも自分は「愛されている」と感じる環境に育った。 しかし、自分の知らないところでは両親の関係は悪く、幼稚園児の頃に離婚をしてしまった。 家から出て行く父親からは「あのくだらない女に俺を縛り付ける、お前が嫌いだ」と、足にしがみつく自分を振りほどかれ、台詞を吐き捨てられたことを今でも憶えている。 父親が出て行った後、母親からは日常茶飯事に暴力を受けていた。それでも自分は愛されていると思っていたが、小学校の頃、児童虐待をしていると噂されていた母親が精神的に限界を迎え、首を絞められる。 「あの男と同じ顔をしている、お前が憎い」と言っていた母親の顔を今でも憶えている。 絞殺されるギリギリで、異変に気付いた近所の人、近所の通報を受けた警官に母親が取り押さえられ、一命は取り留めたものの、今まで自分が感じてきた愛情が偽者だと悟ってしまい、心を閉ざしてしまう。 親戚もいなく、高校生卒業まで孤児院で過ごす。孤児院の環境も悪く、心を閉ざしていたこともあってか、いじめの対象になり、残飯や虫を面白半分に食べさせられていた。 小学生以降、常に「明るい性格を演じる」という心の仮面を付けており、両親の件もあって、人を愛する、人に恋をするという感情が分からないまま社会人になる。 人を思いやる感情がないことを編集長から見初められ、スカウトされる形でジャーナリスト（パパラッチ）に就職する。 とある物語の主人公になった話 どうしても彼女の命を助けたかった。夢の中とは言え、彼女を愛する、恋をするという感情が自分の中に芽生えたのは事実だったから。初めての感情だった。幸福だった。 彼は後悔を抱えるだろう。誘拐犯とはいえ、いつものように感情を閉ざして彼女に接してしまっていたことを。 もっと話をしたかった。もっとこうしてあげられれば良かった。彼女を労わり、彼女を笑顔にしてあげたかった。 後悔はするが、自分を責めることはしない。「彼女」が好きだった「荻野　優」と言う人物をこれ以上貶めたりはしない。 これからも彼女のことを愛しつづけるだろう。だが「彼女」のことはきっと忘れない。 優しく微笑み、ネックレスにした首元の指輪を愛おしそうに撫でる。この指輪が彼女との繋がり、彼女との思い出、あの現実離れした出来事を想い起こさせてくれるから。 名残惜しそうに指輪を服の中に仕舞い、これからも彼は生き続けるだろう。 どんな困難も愛があれば乗り越えられると信じて。

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