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頭夢児　神楽(とむじ　かぐら) 職業ベース:2015版ディレッタント[EDU×10 APP×10] 特記:【信用】に10%のボーナス おっとりとした人形と見紛うばかりの美しい少女。 嫋やかで伏し目がち。 静かに微笑みを湛えている。 幼い頃より自分の顔に違和感があり、本当にこの顔は自己のもなのだろうか、という不安が常について回っているのと、親切な使用人と、厳しくも温かな家族に囲まれていながら、このような不安を抱える自分はどこかおかしいのでは、と、心理学の本を読み漁り、精神医学に踏み込んだため、心理学が高い。5歳より前の記憶がないこともそれに拍車をかけた。　　 加えて何かと心労の多そうな家族に心理的負荷をかけたくないとの思いもあり、己の心情を隠す事に長ける。 また教養のためと絵画を習わされたが、才覚に恵まれ、無意識下で再び起こり得る記憶の喪失に怯えており、様々な風景や人物を絵に起こしているうちに、腕前が上がった。 特に自分の兄姉2人には、記憶喪失による記憶の齟齬によって寂しげな表情をさせてしまったこともあり、たとえもう一度記憶を無くしてしまったとしても、自分の痕跡を色濃く残すものを。家族の証を、愛の証明をキャンバスに描いている。 元来学ぶ事や知識を得る事を好むが故に、厳しくも正しい姉の教えを受け、それについて造詣を深め、自分の物にすることを得意とする。 暇を見つけては日がな一日書斎に籠り、なければ取り寄せ、活字の海に浸りながら過ごしているため、年齢の割に図書館技能が異常に高い。 書斎は自らの城のようなもの。 また、頭夢児家が有する海外まで及ぶ影響力を正しく理解しており、自分の力が及ばぬ国内外での商談や、自分の興味のある分野の論文や学術書を読み解くための語学力を自ら率先して叩き込んだ。 故に英語が堪能で、ネイティブにも引けを取らない。 成人を前にして幾つもの論文を出し、数々の学術誌に掲載される功績を持つ。 加えて、島の内部における頭夢児家の絶対性を芯から理解しているため、その絶対性を時に活かしつつ、島外と島内の権力の及ぶ範囲を常に考え、頭夢児家に何らかの不利益が及ばぬよう、島外においても不足なく円滑に事を運べるよう、根回しを欠かさない。 車の運転と拳銃については、娘の気晴らしにと父が手ほどきしたもの。 後者については、「不審者に襲われた時は、迷いなく撃て。」と車同様父からの薫陶を受けた。 父もどこかしらおかしいと感じているが、口下手な父が自分の身を案じてのことなのだとして受け入れている。 また、以上の経緯もあって、優美かつ貞淑な在り方を体現し、離島に居館を構える頭夢児家の末として相応しい振る舞いを、と、多くの人間の前では堂々たる立ち振る舞いをしてみせる。 お金持ちのお家に生まれたものとしての矜持や、洗練された振る舞いから姿勢から、対面した相手からの信用を得やすいため、該当する技能が高い。 しかしながら、深窓の令嬢然とした振る舞いとは裏腹に、性根はおっとりとして朗らかで、好奇心旺盛。 これと決めたら譲らない頑固さや、例え父であっても真っ向から意見するなど、精神がしなやかかつ強固。 自分の興味のある物事を前にすると、父(権力)を利用する事に躊躇いがない。 秘密基地はこうして出来たのであった。 家族と使用人に対し、深い親愛と敬愛を寄せており、父が不器用ながら愛してくれていることも、姉の厳しさがある種の愛情の裏返しであると気付いている。 いつも気にかけてくれている兄が、人知れず重責に耐えているのを知っている。 そんな家族を慈しみ、支え、彼等の人間性をまるごと愛している。 使用人に対しては、公の場では線引きを明確に行うが、私的な場においては、家族の様に心を砕き、信頼を寄せている。 使用人について、彼らは自分の手足である、という教育をされているからこそ、各使用人の”個"を見ており、合う仕事、合わない仕事などの適性を見ている。 手足とは称するが、彼らの心を握りつぶす様な真似はしたくないと常に考え、寄り添う姿勢。 パフォーマンスの高い仕事は健康な心身から、と、家族や使用人の顔色を見ていることが多い。 家族と使用人が一等大事。 頭夢児神楽は己に深く関わる人達を、その心を愛している。 例え天地が返っても、夜空に太陽が昇っても、海が空から流れても、その全てを。 きっと、愛したままだろう。

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