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2015特徴表：信頼のおける人、オシャレ 名前の読みはネムノモリ フユキ。大学で「リトルコグニト同好会」という具体性のかけらもない謎のサークルを立ち上げ、どういう基準で入ってきてるのかもよく分からない人々と楽しげなアクティビティに励んでいる。質問をするとなんでも答えてくれるが、自分から何かを教えることが極端に少ないので、周囲に誤解を振りまくこともある。 彼女は常に誰かを助けたがっているし、その為の方法を既に見つけている。 この世界に争いが絶えないのは、一人一人の個人が自らの中に決して譲れない何かを抱えているから……なら、それを無くせばいい！ 彼女は、それを実現するために心理学、ひいては催眠術を使うことにした。より正確には、催眠術の威力を知ったことによってこれを閃いたのだ。 催眠状態に陥った人間は、何を命じられたとしても言いなりになることしかしない。何をされたとしても傷つくことはない。自分の不幸を全く知らないことは、人間にとって何よりも幸せなことだろう。なら、人間みんながそうなってしまえばいい。人間は幸せのために生きていて、人生は楽しみのためにある。それは正しいんだから。 曲がりなりにも彼女は多少頭が回るわけで、この思想をより多くの人に広めるのは非常に難しいとしっかり理解していた。悩んだ挙句、彼女は一つのセオリーを作り出すことにした。催眠術を使って人間の頭の中をこの思想で上書きしてしまうための連続的な方法を。そうして創り上げた同志に、自分が使った方法をそのまま教えてあげて、あとはその人にも手伝ってもらえばいい。催眠術の標的が自分になったって構わない人間にもしてしまおう。既に自分自身がそうだったものだから、彼女はこの悍ましい発想を何も疑わなかった。 理論上、このアイデアは死なない。実践し続ける限り指数関数的に広がっていくし、誰が洗脳されたかを見た目で確かめることは不可能、倫理的観点からして隔離や根絶も極めて困難だ。上手く行った場合、人々の常識は粉々に擦り潰されて、世界は眠ってしまったかのように平坦で退屈に変わっていくだろう。それこそ合歓森冬希の理想なのだが、現実がどう応えるかは今のところ誰にもわからない。

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