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通過シナリオ:まれびとこぞりて（生還） 日々、ギャンブル。 パチンカスでありスロカス。は片手間に、本業は闇賭博場の客。 その道のプロの奴らにもバレ得ぬ卓越したイカサマ技術を持っているが、そんなの使ったら勝ちまくってつまらないのでやらない。なので見破るだけ。 特別豪運なわけでもないので、勝率は半々くらい（幸運50だからね）。 副業としてFXやってる。ギャンブラーなのに金に困らない男。株もギャンブル。たとえ大暴落しても、それが面白いからやっている。軍資金の捻出。なんとこちら、かなり儲っているらしい。 《技能》 回避→賭けで大負けこいて屈強な黒人が出てきても逃げ切りたい。切実に 頭突き→もし黒人に捕まっても、俺は負けねぇ！！ 鍵開け→月2くらいで家の鍵を無くす。自宅の鍵を開けられる程度のピッキング技術。多分逃げてる途中に落としてる 隠す→たまにヤクザさんが家に来るのでそういう時のために金品とか副業用のパソコンは隠そうね！ 聞き耳→イカサマした音を聞き逃さない優秀な耳 目星→イカサマ現場を見逃さない優秀な視神経 言いくるめ→いざという時にな！！屈強な黒人との場を治めるんだ！！ 生物学→ツチノコを探すに当たっていろいろググった 芸術（イカサマ）→おまえが！イカサマ！するんだよ！ 芸術（記憶よ飛べ！）→座右の銘「都合の悪いことは忘れよう」。都合の悪いことが起こったときに忘れる優秀な技能。辛いことから逃れて生きたい。まともに向き合ってたら、酒なんて飲まねぇよ。 由緒正しい名門大学を現役で卒業している。 （まれこぞ生還後　追記） ⚠以下『まれびとこぞりて』ネタバレ注意⚠ Q.YOUは何しに孤島に？ A.今回とうとう闇賭博で負けが込み始めて、ツケが効かなくなった。賭場の親分が物好きな男で、「ツチノコが本当にいるかどうか賭けをしよう。俺は"いない"に賭ける。お前が期日までにツチノコを見つけてきたら、この賭けはお前の勝ちだ。ツケをチャラにしてやろう。もし、見つけれなかったら………腎臓2つと肝臓、耳揃えてよろしくな」と。 ーーーそういえば、FXでの儲けは、株が大暴落！！なんとマイナス5000万！！！ツケもちょうど5000万！！！やばい！！やばい！！！俺にはなにも払えない！！！！ 急に降りかかった総額1億という負債。 それでも彼はワクワクしている。幻のUMAツチノコ探しなんて非現実的。常人なら「あ、これ死ぬんだな」と思うところ、なんとこの男、鬼ころし片手に 「ツチノコいたらめちゃくちゃ面白れぇじゃん！！」 一つ返事で快諾！！！ 早速ルンルンで家に帰りグーグルアースでツチノコいそうなところを探す。 「あった！！！ここにいこう！！」 ということで孤島に行きます。 結局孤島にツチノコは居なかったそうな。 FXの負け分も回復しておらず。 賭場の親分に、「いやぁ〜孤島行ったんだけどさ、変な異民族の集落を見つけて。そいつらからツチノコを譲り受けたんだけど、不運にも帰りの船が難破した。ひもじい俺は太平洋に数日ぷかぷか浮かんでたわけよ。目が覚めると病院で腕に点滴ぶっ刺さってるし、警察には行方不明事件としての事情聴取されるしで大変だったわ。ツチノコは…多分既に海中に逃げたんだろうな、家族の元に行くために」と"真実"を騙った。 親分は普通にのこのこ賭場にやってきてあっけらかんと話す鬼角の肚の座りを気に入っていたので、たいそうご機嫌に聞いた。 ---------- カカラの人生は、幼い頃、普段は優しいが酒癖の悪い父親が、母親を自宅の階段からどついて落として脳挫傷させたところから狂い始めるんだよな。 母親はもともと病弱で、家に引きこもりがちだったから、突き落とされて死体になったあと、誰かに安否を不審がられることもなく、地下室に遺棄してた。 幼少カカラはそんな姿でも母さんのことをちゃんと理解してなかったし、父さんの様子は次第におかしくなっていったけど、それでも二人のことが好きだったから、いつも地下室でいっしょに折り紙したり、列車ごっこしたり、動かない母親と遊び続けた。 やがて父親は、精神に極度の負荷がかかったせいで、母親の姿を"視認できなくなった"。 狂った父親は、母親がどこかに失踪してしまったものと思い込み、息子を一人で立派に育て上げることを誓い、自分の好きなこと、幸せを感じることを全て善意で教えこむ。 カカラは小学の頃から酒を無理に飲まされ、急性アルコール中毒すれすれになってもやめてもらえなかったり、 父親がひっかけてきた女に筆下ろしされ、無理に抱かされ、性的虐待をうけたり、 放課後は必ずパチンコ屋に連れられ、あまりの騒音に耳をふさぐと殴られ、当たるまで帰ることも許されず、同級生と遊ぶ、なんてことは許されていなかった。もっとも、そんな家庭で育ってしまった彼に、友人らしい友人ができることもなかった。 大学も、父親が"良い息子"に育てようとして、無理に勉強させて名門に入れた。 カカラと父親は共依存状態にあり、父親の言うことが絶対だった。父親に従うことで、生きる意味を見出してたカカラは、見事現役で入学することができたんだよなぁ。 大学4年ももう終わる頃、とうとう父親が壊れた。 父親は地下の存在に気付いてしまった。 過失とはいえ妻を殺してしまったこと、息子にしてきたことが一気に降りかかり、壊れてしまった。 だから、"無かったことにしよう"と思った。 父親はカカラの就寝中に準備していたガソリンを家に丁寧に撒き、火を放った。 ベッドの上で何も知らずにすやすやと眠るカカラに、包丁を突き立てようとした。 その時、カカラはそれを見ていた。 父さんが俺を殺そうとしている。 カカラの身体は咄嗟に動いた。父親の包丁を奪い、メッタ刺しにした。 ごぽりごぽりと口からなにかを吐き出す父親に何度も包丁を突き立てるうちに、自分の中でずっとドス黒く濁っていた何かが、溶けていく気がした。 カカラは一酸化炭素を吸いすぎて気を失うが、近所の通報により、消防隊が突入、救出される。 その後病院で意識を取り戻すが、あまりにも過去の記憶が曖昧になっていた。 「辛いことは全て忘れてしまえばいい」と言っていた父親の言葉、過度の精神的負荷でカカラは無意識的にすべての家族に関する記憶に蓋がされた。 後に事情聴取にきた警察には、なにも知らない、わからないと供述している。 記憶が曖昧な中でも、やはり楽しかった記憶はなんとなく心に残ってるもので。 その時の気持ちを反芻するために、カカラは博打に明け暮れ、酒を飲み、女を抱き、あの頃の楽しかった記憶を懐かしんでいる。

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