タグ： さま あきな

クラスメイトの猫山と仲が良かった。 嵯間は勉強が嫌いで、テストの点も散々だった。 そんな時に、隣の席の猫山のテストに目が行く。 どのテストの点数を見ても、全部高得点で純粋にすげー！と思い、勉強を教えてもらおうと思ったが一度も話してないことに気付く。 でも、テストの点数のためだと思い勇気を出して勉強を教えてくれ！とお願いする。 猫山は何の躊躇いもなく「良いよ」と了承してくれ、中放課の時間や放課後どちらかの家に行き勉強会を開いてくれる。 勉強会のお陰で、テストは散々ではなくなり、全テスト真ん中あたりの点数になるようになってきた。 以降も、授業で分からないところが有れば猫山に聞くようになり、勉強が楽しいと思えるようになった。 しかし、勉強ばかりでも飽きてしまうので、息抜きとして運動をするようになる。 猫山と一緒にいろんな運動（鬼ごっこ等）をして仲を深めていった。 進級して、クラス替えでクラスが離れてしまってからはあまり勉強会を開かなくなってしまった。 頻度は前より少なくなったものの、テストがあるとわかっている何日か前には復習がてらの勉強会を開く。 進学して、それぞれの道を歩き出してからは完全に連絡を取らなくなってしまった。 だが、勉強が楽しいという気待ちだけは変わらず、学校の先生になるために前より勉強を頑張るようになった。 専門学校に通い、沢山頑張ってはいたのだが途中で気付いてしまう。 猫山と一緒に勉強していたから勉強が楽しかったのだと気付いてしまう。 そこからは勉強をしても頭に入ってこず専門学校を中退。 中途半端な気持ちになったので、取り敢えず何かをしなきゃとなりコンビニでバイトを始める。 そのまま夢も諦め、コンビニバイトをずっと続ける。 だが、やはり勉強から完全に離れられず、ノートは常に持ち歩いている。

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