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●ホス卜（2015） 職業技能：言いくるめ、回避、聞き耳、経理、心理学、説得、値切り、目星 ●特徴表 急速な回復力：新陳代謝能力に優れている。耐久力を回復するロール結果に+1 沼男は誰だ？【HO.2】 あなたは親しい誰かと二人暮らしをしている。親しければ親族でも、そうでなくても構わない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 穏やかで、困った人は放っておけない性格。昔から貯金が趣味。 関西で産まれ育つ。現在も関西弁の癖が抜けない。家族構成は両親とそよぎ。アパート暮らしをしていた。 警備員だった父親はそよぎが小学3年生の頃、 居眠り運転で暴走した車が起こした交通事故に巻き込まれ亡くなっている。 父親は幼い子どもを抱きかかえるようにして倒れており、 恐らく同じく巻き込まれそうになった子どもを庇おうとしたのだろう。 しかしその抵抗も虚しく、子どももまたその事故により命を落としている。 父親との思い出は僅かだが、優しくて良い父親だったと記憶している。 母親からは「そよぎくんはお父さんにそっくり」とよく言われて育った。 父が亡くなって以降は、母と二人で暮らしながら、時折親戚にも面倒を見られていた。 父親の住んでいた痕跡があるのに、姿がない家の中はどこか不思議な感覚で 心の中に空いた穴は埋まりそうにも無かった。 それは母親も同じ気持ちだったようで、そよぎが中学に上がる頃に別のアパートに移る。 そよぎが短期大学を卒業したころ、母は再婚を決める。 相手は3つ年下の男性。数年前に関東から引っ越してきて母と同じ職場で働き始めた人だ。 彼には9歳の子どもが一人いるらしく、片親で子どもを育てる身として 共感したり、尊敬したり、アドバイスなどをしているうちに親密になっていたらしい。 そよぎももちろん賛成で、母が幸せになって欲しいと伝えたら 母は心から嬉しそうに笑ってくれた。 始めこそぎこちないながらも、そよぎは新しい家族と心を通わせ合っていく。 「お父さん」と呼ぶのはまだ慣れそうにはなくて 新しい父の事は、名前に さん付けで呼んでいた。 義弟である、凪(なぎ)のことは、自分が父親を亡くした時と同じ年齢なのもあり 兄としてたくさん相談に乗ろうと見守っていた。 11歳離れているため、喧嘩をしたことも無い。 そよぎ、24歳。凪、13歳。 地震による災害によって、父と母を失う。 それは真夜中の事で、目が覚めたそよぎは同じ部屋で眠っていた凪を庇っていた。 アパート自体耐震化が十分ではなく、ヒビが入ったり崩れている部分もあったが 何より被害が大きかったのは、両親の寝室だった。 隣の家は屋根やブロック塀も崩れ、倒壊してきていたのだ。 傾いてきた隣家の残骸は間取りで面していた二人の寝室を巻き込んで大きな被害を与え、二人の命を奪う結果となってしまった。 一度揺れが落ち着いた時に、そよぎが二人の様子を見に行った時には手遅れだった。 精神的なショックが強く、酷い眩暈がした。 信じられなかった。 「そよぎさん？」 それでも、後をついてきて不安そうに自分の服の裾を掴んでくる凪を見れば 立ち尽くしている場合じゃないと、そう思った。 この子まで死なせるわけにはいかない。 その時の事はとにかく必死で、あまり記憶にない。 それでもよく、足が動いたなとは、自分でも思う。 そよぎは凪と二人で生きていくことを選んだ。 「凪、これからは俺たち家族は二人や」 「……でもな、大丈夫やで」 「俺が。兄ちゃんが、凪のこと絶対に守ったるから」 両親がかけてくれていた保険や貯金で、ふたりぼっちの生活は始まった。 生まれ育った町で暮らすには、思い出が多すぎた。 どこに行っても、どこを見ても、幸せな思い出が目に焼き付いているから。 関東に戻りたいという凪の言葉に頷き、貯金を崩して関東で暮らすことになる。 貯蓄がいくらかあるとはいえ、豊かに生活していけるほどではない。 急いで仕事を見つける必要があった。 凪の前では落ち込んだ姿なんて見せられない。悲しい顔なんて見せるわけにはいかない。 そうやって慌てれば慌てるほどに、空回っているのか、就活の結果は悲惨なものだった。 「お兄さん、ホストとか興味ない？」 「え？いや、すいません。そういうんは……」 数年前の自分なら、正直。首を縦には振ってなかっただろう。 「あれ。もしかしてお兄さん関西の人？実は僕もやねん。ばり奇遇やなあ」 意気消沈していた事もあってか、気づいたら言いくるめられてしまっていた。 不安な気持ちのまま店に連れて行かれたそよぎだったが 案外、運がよかったらしい。 店内の雰囲気は良く、店長やスタッフの人間も優しい人たちばかりだった。 凪の前では、頼れる兄でいたいと思うあまり、一度も悲しい顔はしてこなかった事もあり その反動でつい、初対面の人たちに不安な感情や家族を失った悲しみを吐露してしまう。 声を掛けてきた関西人仲間に至っては感情が豊かすぎるのか 隣でわんわんと泣き始め、酒を飲み、その日はとてもじゃないが仕事にならなくなってしまった。 予期せぬ欠員が出てしまった事から、原因は自分であると思ったそよぎは その日のうちにホストになることに決め、体験として接客を始めることになったのだ。 「凪……？ああ、いや。ごめんなぁ」 「その……仕事が決まったんやけど、夜勤の仕事でなぁ」 「俺はこれから、夜の時間は一緒におられへん」 「せやけど、朝には絶対帰ってくるから。安心しとき」 凪にホストとして働き始めたことは内緒にしている。 夜勤の仕事だと言い張り、眠ってる間にシャワーなども済ませて 凪の学校がある平日は朝食と弁当を用意し、見送り、その後に眠る。 ■同居人 涼風 凪(すずかぜ なぎ) 15歳／男 一人称：俺 二人称：あなた ※そよぎの事は「そよぎさん」と呼ぶ。 幼少期に父と母が離婚。9歳の頃に父と共に関西に引っ越してきていた。 現在はごくごく普通の男子中学生。 部活は陸上部に入っている。 家族を失った事に関して、心に深く傷を負ったものの 義兄であるそよぎの存在に支えられている節がある。 「兄ちゃん」と呼びたいとは思っているものの、呼ぶタイミングを逃してしまっている。 そよぎが夜勤の仕事に就き始め、家に独りでいる事が増えて少し寂しいが 朝起きればいつもそよぎが起きて見送ってくれるため、内心嬉しく思っているし安心している。 一時期は関西に住んでいたものの、特に関西弁自体はうつらなかった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 両者共に継続不可。

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