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ニベルコル・ゴールディング 蠅→蠅の王（ゴールディング） 　→蠅の王（ベルゼブブ）→暴食 1566 フランスで起きた悪魔憑き事件の被害者の産んだ子供がベルゼブブとの子だとされ、ニベルコルと名付けられた（ランの奇跡） 英国の名家とされるゴールディング家の出だが、所謂妾の子である。 母親はフランスからのメイドであったが、息子を出産後に急死している。 父親の責任感か罪悪感からかは不明だが、表向きには厚意という形で置かせてもらっている。 が、実際のところ受けている扱いはかなりぞんざいである。 正統後継者の兄のロジャーは昔から冷たいし、正妻には目の敵にされ、父親は目を合わせようとはしない。 与えられた部屋は屋根裏部屋だし、食事も一緒に取ることはない。 また、家としてはカトリックの信仰を持っており、特に正妻のその傾向が顕著である。 それもあり、幼少期から教育と称して行き過ぎた信仰の強要をされる。 （「キリストを信じていると言いなさい！」などと叫ばれながら鞭打たれたり） そのような扱いと実際誰も救ってくれるようなこともなかったことから、神などいないのだと考え始める。 スクールに来てからはそこそこ落ち着いた生活を送っている……はずだが、カトリック教徒に対する反感が大きい。 そのうえ人見知りが激しく、対人恐怖症の気が少しある為、友人と呼べる存在は少ないだろう。 もしかすると兄もスクールに通っているかもしれない。 少し足が悪いのでそこそこトロい。 ▼ガスライト特徴表　D特徴ボーナス合計93P 5-20　ロールして二つの特徴を得る。 ・1-13　厄介者（D）→ボーナス45P 　探索者は良家か立派な一族出身だが、期待外れ、あるいは持て余し者の類いである。 　このことは交渉系技能に影響するかもしれず、[1D3*10]％程度減少するかもしれない。 　→20％　交渉ぜんぶマイナスになるこれ ・3-4　憎悪（D）→ボーナス48P 　探索者は特定の国籍、人種、または教義などに理由のない反感を持っている。 　また、探索者がそのような人々と接するときに敵意を抑えることができないことにすべきだ。 　→無神論者になります　対象はカトリック教徒　 　　もちろん英語圏の学校なのでキリスト教信仰が主流かなと思うのでそんな全方位に喧嘩を売るようなことはないけど 　　一応押し隠すように努めてるけどまあ反感あるだろうなこいつ…ってのが透けている感じで ▼基本-狂信者ベース （無神論者ですが　”無神論者であること”への狂信という解釈です） プレイヤー向け情報 舞台は全寮制寄宿学校ピジョン・スクール(Pigeon School)。 同国の首相経験者だけでなく、世界の指導的役割を果たしたリーダーを多く輩出している名門校である。 またその反面、身寄りのない子どもを孤児院から引き取る慈善団体的側面も兼ね備えており、名家の出だけではない、さまざまなバックグラウンドを持つ生徒が集まっている。 年齢は十三歳から十八歳程度の範囲内で、出自や性格などは基本ルールブック記載のキャラクター創造の手順に則り自由に作成して構わない。 探索の動機や手掛かりにもなり得る個別のハンドアウトも用意してあるので、その内容に準じたキャラクターメイクをするとセッションをより楽しむことができるだろう。 ハエ 私の眼で　小さな眼で 私が見つけた　死骸を見つけた ↳ghoul/witness 　あなたはここしばらく妙な飢餓感に悩まされていた。喉を潤せど、腹を満たせど終わらぬ渇望感と焦燥感。何か病に侵されてしまったのだろうか？　そう悩み続けるあなたは、ふらふらと中庭に辿り着く。花の匂いに混じって、やたらと良い匂いのする……。 　中庭の隅にあったのは墓地だった。そう言えばここピジョン・スクールでは創設者の血縁者を弔ったり、身寄りの無い在校生や卒業生を死後埋葬するための墓地がどこかにあると聞いたことがある。ここにあったのかと得心するも束の間、あなたは自身の行動に驚愕する。 身体が勝手に、その墓を掘り返そうとしている！　自制の効かぬ身体に恐怖心を抱くも、気付けば目の前には腐敗した死骸が転がっている。とても美味しそうだ。 　？　あなたは今脳内に浮かんだ言葉に混乱した。自分は今、いったい何を思った？　自分で自分が分からない、自分が自分でなくなるような感覚に恐怖したあなたは学園を飛び出してしまう。 　どれほど歩いただろうか、どれほど時間が経っただろうか。幾度の陽の流れを認め、空腹を耐えきれなくなったあなたは学園に辿り着いていた。もうどうしようもない。最早頭も上手く働かない。もう、疲れた。ここでならば、どんな形であっても、きっと飢えはしのげるだろう。あなたは大人しく中庭の隅の墓地へ向かった。 　そんなあなたを迎え入れたのは綺麗な子どもの死体だった。見覚えがあるかもしれないいし、無いかも知れない。けれど同じ学園の制服を着こんでいた。美しい金の巻き毛、その横顔は、まるで生きているかのようだった。しかしその肢体に生気を感じられないのは、血の気の引いた顔、だらりと垂れた舌、見開かれた瞳孔。そして何より、とても良い香りがする。 　導かれるように近づくあなたの肩を誰かが掴んだ。思わずびくりと揺れたあなたの耳元に、その誰かは口を寄せる。 「お前ももう眠る時間だよ」そう告げられて、あなたは意識を失った。ああ、まだ腹が空いたままなのに。 　あなたの目指すものは、「空腹を満たすもの」である。

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