タグ： 佐竹班

野中家の末っ子として生まれ、両親に愛されて育つ。文武両道の兄を持ち、兄のことは尊敬している。ただ、全てを奪っていく姉のことは大嫌い。いなくなって欲しいと思っている程に強い憎しみを抱いている。跡取りの息子が生まれ(兄のこと)、自らの地位を確立したままでいられるように娘を育てれば良いと(楓のこと)、満足してしまった両親が本人の望むままに甘やかして育てたところ、かなり傲慢となってしまった。 幼い頃からアニメやゲーム、漫画などが好き。 自分は乙女ゲームの主人公だと思っているほどに恋愛脳。 幼い頃にユーリと初めて会ったときに一目惚れ。以来、ユーリは自分のことをいつか迎えにきてくれる王子様だと思っている。 そんなユーリと親密にしている楓を酷く恨み、妬み、幾度も楓を失脚させようとしているが全て失敗に終わっている。(全てユーリに片づけられているため) 厳しく育てられた姉はあまり感情を表に出すことをしなかったため、毎回どう仕返しをしようか悩んでいたが、ここ最近はよく感情を表すようになった。 ユーリ以外にも仲の良い男女が楓と親密そうに話している姿を目撃する。今まで、楓の友人は裏から手を回して、全て疎遠にさせているのにいつの間……としばらく観察していると美形な男女の男の方と話している楓がよく笑っていることに気がつく。 もしや…と思い、のちに楓にかまをかけてみると、今までにないほどに狼狽えている姿を見て確信する。 この憎き姉は、あの男に恋をしているのだと…。 それ以来、美形な青年・海の行き着く先々に現れてアプローチし始める。もちろん本命はユーリでいずれ自分はユーリと結婚し、楓を顎でつかうことになる。 けれど… 私は誰からも好かれるヒロイン！みんな私を奪いあって…、それは結婚してからも変わらないの！わたしは、永遠と周りから求められる！ そんな妄想を繰り広げながら、この理想を現実にするため、今日も彼女は高らかに笑う。 かなり痛い系女子。自分磨きはちゃんとしている。 化粧品はかなり集めており、毎日1時間はかけて身だしなみを整えている。 ただ、勉強はサボっているため、全く授業に追いついていない。本人は結婚しても使わないことは覚えない精神のため、一向に成長する兆しは見えない。 海にアプローチしていると、中々に手応えのある感覚に上機嫌となり、転んだふりをしてキスを迫る。(騙されているだけ) 上手くいった！と思ったが、見事に海に抱きとめられてしまった。だが、その姿を見てその場から去る姉。これは完璧、勘違いをした！ そう確信すると、今までにない程の高揚感でいっぱいになる。これ以上の関係になれるやもと誘うも、流石にお断りされてしまう。 ユーリのことはもちろん好きだが、海のことも好きになっていたので、体の関係も望んでおり、最近ではチャンスを窺っている。 彼(海)もきっと私のことが、好きなんだわ！ はぁ？！付き合った！？？ 信じられない事実に思わず、八つ当たりで姉をビンタしてしまう。驚いてる姉を、そのまま部屋に閉じ込めることに成功し、海をおびきよせることを企てる。 楓の携帯を奪い取り、海に家にきて欲しいと連絡をする。何も知らない海を家に招き入れ、飲み物を差し出す。さっさと意識を失えばいい…。今日は両親も帰らないことだし、既成事実さえ作ってしまえば…。 姉の苦しむ姿を想像して、興奮して身震いする。 あれ？わたし…。 気がつくとリビングに寝てしまっていたようだ。もうあたりは暗くなってしまっており、時刻は18時を回ったところだった。 必死に記憶を呼び起こし、思い出す。 海の飲み物に混ぜたはずの睡眠薬が、何故自分の飲み物に……？もしや、海が気付かないうちに何かしたのか…？推測してもキリがないので、とりあえず楓の部屋へと向かうと、そこはもぬけの殻だった。 その後、激昂した薊は楓に鬼電をすることとなる。 あたしの男に手ぇ、出すんじゃねぇよ！！

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