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武陵桃源 HO4 以下、全ての記述にはHOのネタバレが含まれます。 水澄 神無(ﾐｽﾐ ｶﾝﾅ) 26歳。ゲームクリエイターとして働いている女性。 厳格な両親の元に生まれ、物心ついた時から勉強漬けの日々を送っていた。娯楽なんてものはほとんど与えられず、"勉強こそが娯楽だ、世界には勉強したくてもできない子供たちだっているんだぞ。"と教えこまれていたため、遊ぶことを全く知らなかった。当然仲のいい友人など居らず、学校では孤立気味の生活を送っていた。 彼女の家は特別裕福でも、名の知れた家系でも、はたまた貧乏でもないただの一般住宅であるが、両親が共に筋金入りのリアリストであった為に、『娯楽によって娘(神無)の人生が台無しになってはいけない』と思ってしまっていた。寄って、幼い頃から本や参考書とにらめっこしてきた神無は、少しずつ知識を蓄え、いつしかそれが友達と思って成長していくことに。 そんな彼女に転機が訪れたのは、高校生の頃。 いつものように読書や勉強に勤しむ彼女に、声をかけた同級生がいた。それこそが【事前HO記載のNPC】である。 当時学校で孤立しており、陰で変人扱いされていた彼女に突然声をかけたその人は、彼女にあることを教えてくれたのだ。 『娯楽をするのが良くないことなら、娯楽を仕事にすればいい。まぁつまるところ、自分が楽しいと思うことで働けばいいと思う。』 とは言ったものの、神無自身が勉強以外の物事と無縁だった為に、初めはその言葉を理解できなかった。 しかし、それは彼女の人生を変えるには十分だった。 神無は娯楽を知るために、クラスメイトに声をかけるようになる。知らないなら、聞くしかないからだ。無論両親が教えてくれるわけもない。 クラスメイトから色々な娯楽を教えてもらった。ショッピング、スポーツ、芸術etc..... その中でもとりわけ彼女を虜にしたのが、ゲームである。種類の豊富さ、身近さ、奥深さ。そのどれもが彼女の興味を引き立てたのだ。 みるみるうちにゲームにのめり込んだ神無は、いつしかゲームクリエイターになりたいと思うようになる。勿論両親は大反対した。彼女には本来公務員に就いて欲しかったからである。 だが、神無も引き下がらなかった。これまで両親の言うことだけを聞いてきた彼女が、自らの意思で両親に背いているのである。 結局、ゲームクリエイターを目指すことは良いが、少しでも生活が不安定になれば即座に辞める事を条件に彼女は両親からの許可を得た。 そこまで出来れば、あとは彼女の得意分野だ。 神無は勉強が得意だ。その後、ゲームに関する知識を着々と蓄え、無事進路を決めることが出来た。 全てが決まった後、神無は【NPC】に感謝の意を述べた。そしてその時、自分が彼に好意を抱いていることにも気づいたのである。 それから2人は度々話す仲になったが、ある日彼から"愛している人がいる"と言われてしまう。 悲しかった。だが、悔しくはなかった。何故なら彼は自分の恩人だから。きっと、彼の愛する人は、彼と同じように素敵な人に違いない。 ………………なら、自分の胸で燻っている、この未練がましい感情は何なのだろうか。 26歳現在。神無はゲームクリエイターとして上手く軌道に乗り働くことが出来ている。 【性格】 両親がリアリスト(現実主義)であるため、神無もその影響を受けている。まず、彼女は神や幽霊と言った非現実を一切信じない。次に、確証がないと中々行動しない。思いつきで動くことが苦手である。 ただし、目の前に存在する怖いもの(高所、刃物等)は苦手である。 「夢や希望だけで物事を語るのはダメ。ちゃんと確証をもって動かないと、後々足を掬われるわよ？」

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