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「あぁ、はい。私に書けることなら、何でもやりますよ（いくらでも使い潰してください）」 「また（死に損なってしまったの）ですか。仕方ありません、この経験を糧にするしかないですね……」 東京都出身。幼少期から病気がちな虚弱体質。季節の変わり目には大抵熱を出して床に伏せている。学生時代、友達と呼べる人はほとんどおらず、大人しく窓辺で読書するような物静かな子だった。 高校時代、文字どおり血反吐を吐きながら完成させた処女作が新人賞を受賞してしまい、その後、本人の意思とは関係なくあれよあれよという間に人気作家に上り詰めてしまった。 ペンネームは「木崎 識（きざき しき）」。繊細な心理描写が読者に好評である。 初めは執筆に対して意欲的だったものの、自分が書きたかった世界観と読者や担当が求める作品とが乖離し始め、やがて自分の描きたい作品が思い浮かばなくなってしまう。その上、人気になるにつれて読者や担当から次回作を待ち望まれることに苦痛を感じるようになった。執筆を辞めたい、現役を引退したいと常々思っているが、虚弱体質の自分が作家以外の働き口が見つかるとも思えず、袋小路に陥っている。 そんな彼女が行き着いた結論が自殺だった。「木崎識」の重圧から解き放たれるために自殺未遂を繰り返している。しかし、それらの目論見は何故か失敗しては死に損ない、その経験をやむなくネタにして綴ると売れてしまい、更なる大作を望まれて……という負のスパイラルに嵌っている。 先述の虚弱体質故に表舞台にはなかなか出られず、一方で同業者や編集担当から「絶世の美女」と噂されていることから、読者からは「深窓の令嬢」と渾名されている。 執筆は基本的に自宅か病室で行っており、その合間に趣味で手芸を嗜んでいる。可愛いものは好き。 経歴（※▼印＝KPCとして参加） 青い瞳の少年と出逢い、彼の物語を綴ることを決意する。それが今、私のやるべきこと。その時が来たら、彼の下に行くのです。（①「海も枯れるまで」）

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