タグ： 佐竹班 ⚠️ネタバレ注意

--------------以下ネタバレ注意-------------- 普段通りの毎日。いつも通りすぎて退屈な日々。 空っぽになった心を無視して、また笑顔を作って命を繋ぐ。 しかし、不幸は突然とやってくる。 突然、家に押しかけてきた男たちに争うすべなく、聖夜は見知らぬ場所へと連れて行かれる。 目が覚めると、同じようにここに連れてこられたという、遠藤秋と三上ひとみと共に協力して脱出しようとする。 外に出られるまでに、本当に色んなことがあった。 不気味なレポート。理解出来ないほど大きな足跡。三上の悲惨な過去。そして、この世に存在してはいけない化け物。 必死にみんなで逃げてきて、ようやく外に出られて、帰れると思った。 けれど、現実は残酷だった。 梯子から落ちた衝撃で身体中が痛い。 ふと、近くを見ると三上が倒れている。 身動きしない彼女を引き寄せるが、やはり…もう手遅れだった。 ヘリから彼女と俺の名前を叫ぶ声が聞こえる。 目の前にはおぞましい化け物。 化け物は涎を垂らしながら、こちらを見据えていた。 自然と口角は上がっていた。 くそったれ 一気に距離を詰めてきた化け物の手が俺の身体中を引き裂く直前で、持っていた　スイッチ　を押した。 梯子から落ちた衝撃とは比べ物にならないくらいの激痛が身体中を襲う。 それと同時に、つんざくような化け物の悲鳴が聞こえた。 ヘリは遠く離れた場所にいるはずなのに、遠藤と目があった様な気がした。そして、聖夜は彼に笑いかけた。 本当に優しいなお前は… 俺の分まで生きてくれよ、秋 そんな言葉はきっと聞こえるはずもなく、ボロボロの身体は深い海へと沈んでいった。 どんどんと暗闇に染まっていく景色。 目を瞑ると懐かしい声が聞こえた気がした。 あぁ、迎えにきてくれたのか 遠い昔、自分の命を救ってくれた愛する人。 ずっと…心は空っぽだった。 彼女がいないから。 ようやく、心を満たすことができる。 ようやく会える。 ようやく… ぷつりと意識は途絶えた。 【ロスト】

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