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【エル・ディアブロ】 名前はカクテルから。カクテル言葉で｢気をつけて｣の意味。 娼婦と貴族の間に産まれてしまった子にはどのような災難が待っているのかはわからない。 その為、神の加護があらんことを、悪魔に願う程貴方の幸せを願う、の意味も込められている。 娼婦(母)と一夜を共にしてしまったとある貴族(父)。その間に産まれてしまった子供。母は今も何処かで生きているのだろう。娼婦には子供を育てるのは難しいだろうと仕方なくエルを引き取る。妻はその事実に怒りを覚えたが世間体もあり離婚はできない。そして産まれてきてしまった子供に罪はない。故にエルを屋敷におくことを承諾。 妻は夫を愛していた。その愛する夫と他人、しかも娼婦の子供を心穏やかに迎え入れることができるだろうか？ 心に渦巻く嫉妬心が邪魔をする。しかし子供好きな彼女はこの可愛らしく可哀想な子供を完全に突き放すことはできなかった。 その結果、主に屋敷の敷地内にある別低は好きなようにしてもいいと場所を与えた。(まぁどこにいてても何も言わないが) そして母親の代わりに十分な愛を与えてやれないという申し訳なさ、自分の心が狭い故の不甲斐なさから、彼を愛してあげてほしいと彼専用の執事を雇った。 エル自身はそのことを本能的に察しており、二人にあまり迷惑をかけないようにしようと努めている。 けれども寂しくなんかない。だって僕には強くてかっこよくて賢くて、大好きな執事がそばにいてくれるから。 世間体の為たまにパーティーへと連れては行くが、普段余り触れ合う事の無い父や義母よりも長い時間共に過ごす執事の後ろに居ることが多い。 いくら母親から貰った名でも、縁起や現家庭の事も考えて外ではディアブロの名は出してはいけない。 召使いは多数居るが、エルにはこの執事しかおらず(信頼的に)、過去に長い時間この召使いと離れさせたら不安のあまり体調を崩してしまったちょびっと事件があった。 好きな食べ物は甘い野イチゴのジャムと生クリームを添えたスコーン あまり戦闘は得意ではなく、その代わりにと回避能力を叩きこまれる。 強くてかっこいい執事への憧れもあり、強くなりたいと特訓しようとしては発見され連れ戻される。 いつかお返しができるようにと執事に隠れてほかのメイドに怪我の治療方法を教えてもらっている。 弱い自分に出来そうなことといえばそれくらいしか思い浮かばなかった。

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