タグ： きつねもふもふ裏

5-4　ペット　（シナリオの合間にペットと触れ合うことで1D3SAN値が回復する） 6-7　不屈の精神力（気絶しても、次の各ラウンドの最初に［CON*2］を行い、成功なら自ら目覚めこのラウンドから行動が可能になる） きりしま　しげざね 「成果が実る」と書いて、しげざね。 大学入学に合わせて上京してきた。 いまは施設に入ってしまった祖母の家で一人暮らしている。 庭には桜の木がある。自分と暮らし始めた年に、祖母が植えたものだ。 以前は季節の花々が咲き誇っていた。祖母が施設に入ってからも時間を工面して手入れしていたが、事件後は手入れをぱたりとやめてしまった。いや、手入れできるものがなくなったと言った方が正しい。目につく花を全て引き抜いてゴミ袋に縛ったのだ。 一本だけ、桜の木だけはどうにも出来ず、そこにあるままだ。手入れも何もしていないのに、毎年、薄紅色の花をつける。だから春の時期だけは、縁側に繋がる窓も襖も閉じたままだ。 昔は、生命の芽吹く季節があんなに待ち遠しかったのに。 現在は、世話をするもの（植物）がないのに耐え切れず、ハムスターを飼っている。キキョウ（サファイアブルー）とスズ（パールホワイト）。 餃子と春巻きではない。 幼い頃近所で殺人事件があった。市内を警察官が駆け巡り、刑事が俺の家にも訪ねてきた。自分の足で情報を稼ぎ、あくる日もあくる日も捜査を進め、3年経ってようやっと犯人を追い詰め捕らえることができた。努力の成果は実る、それを見せつけられて気がした。俺は生まれついての体質か、身長にも伸び悩み、筋肉もなかなかつかず、非常に小柄であった。それでも、いつかは警察になり、ああして事件の解決に当たりたいと強く願った。晴れて刑事に慣れたのだから、やはり成果は実るのだ。 花は手をかけた分だけ、綺麗によく育つ。祖母は趣味で変化朝顔を育てている人だった。地域の人と交流しながら楽しんでやっているようだった。子供の頃、夏休みに祖母の家へ遊びに行くのが楽しみだった。種に傷をつけながら水にふやかすのも不思議で、そうして植物の研究にも興味を持った。花を育てるのが好きだった。

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