タグ： Nanan（いとくず）

「おやすみなさい‥‥嘘憑き」 劣等感の塊、しかしプライドが高い一言で表せば面倒くさい女 幼少期よりその高い身長とアルビノの所為で大人には遠巻きにされ 子供にはからかわれ、はぶかれ、いじめられてきた 精神的に強いわけではなく、鬱々とした日々を送る また、家柄は平均より貧乏な家庭で5人兄弟の長女 父は病気により死去済み、母が女手一つで育ててきた 現在は父親の保険金と母の収入で生活をしている 長女という事もあってか、我慢に我慢を重ねてきた 家事は得意であり、一通りのことはなんでもできる なんでもできるようにならなければいけなかった それでも、家族のことは嫌いではなかった 気付いていて何もしない・できない母親と、まだ欲望をコントロールできない下の子達 憎めどされど家族であるから、結局自分を犠牲にした 親戚一同からは奇異の目で見られ 学舎に通えば差別の眼差しに晒される 「お前は人間の出来損ないだ」「近づくと白子が伝染る」「特別だとでも思われたいの？」 「きもちわりー」「どこの毛も真っ白なの？」「近づかないほうがいい貧乏が同情を引きたいだけだろ」 いつしか自分は、「バケモノのような存在で、存在すれば周りを不愉快にさせる。必要のない子」と思うようになり 何をしても、「自分なんて・・・」「私が謝ればいいんでしょう」「我慢すればいいんでしょう」「それでいいんでしょう」 卑屈になり荒んでいった そんな中でも唯一、心を許せる人がいた 小さな頃からそんな煩わしい大人を、小賢しい周りの目を その美しい口のどこから鋭い言の葉で言い負かすのか 日向　玖葵　 その人は周りとは違った 決定的に違った この人しか私を本当に見てくれる人はいない 心からそう思った それからはずっと一緒だった 周りの大人が口うるさくても、周りの環境が不幸でも 二人でいれば楽しかった だから大学に通うと言った彼女について行きたくて、やる気のなかった勉学にも励んだ やりたいことも見つけた、将来を見据えた、歩いていこうと思った 大学は奨学金を得て通っており、総合大学であるため玖葵と学科は違う 芸術特進コースでガラス工芸を学んでいる これは母が何の資格も持たず、パートやアルバイトの職に就いているのを見て あぁはなりたくない、唯一無二の技術を持って生きていきたいと思ったから もうひとつの理由として、玖葵の書く小説のペンを作りたかったから 幼い頃見たガラスペンがあまりにも綺羅々と輝いて見えた記憶 紡がれるインクの帯が力強くも優しく優美な文字を躍らせるのを見て 玖葵に出会ったあと、彼女が文字を連ねる様を見たとき、 「この子の紡ぐ文字になりたい！あのように美しく弾む文字を平凡なペンに飾らせるなどあってはならない！」 と思い、特別な彼女のためだけのガラスペンを作ろうと決めた 以降、取り憑かれたかのように トンボ玉・風鈴・食器・ステンドグラス・ガラスペン、様々なものを作り出した やがてそれは趣味から逸脱し、学びへと職へと変化していこうとしている いつか理想のガラスペンを作るために、日々学びと修練を積み重ねている 課外授業と際し、近くのガラス工房に入り浸りほぼ自分の工房といっていいほど自由に出入りをしているようだ 「わかりました。ごめんなさい。私なんかが出しゃばっても出来ることなんてないですね」 「はい、それでいいと思います。そちらがそれでいいなら」 「ひさぎちゃん？晩ご飯何がいい？好きなもの作るけど、春雨だけってのダメだよ！」 「今は何を書いているの？いいところで読ませてね！あ、だめやっぱり最後まで我慢する！楽しみはとっておく！」 誕生日：9月17日 誕生花：フウセンカズラ（一緒に飛びたい） 誕生石：ルチルクォーツ（色褪せぬ愛・正しい評価・幸運） イメージカラー：白・赤・緑 好きな食べ物：からいもの、にがいもの（激辛カレー、辛味噌ラーメン、麻婆豆腐、コーヒー、ブラックチョコ） 置いてある家具 【作業机】…簡単な硝子玉程度なら作れる 【材料庫】…様々なガラス棒が並ぶ 【ちょっと大きめのベッド】…身長が高いため大き目 趣味 【ガラス細工】

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