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特徴表：4-8大切なもの（追加ポイント：50、桜貝がついてるブレスレット） 　　　　5-1動物に好かれる 一人称は「私」（仕事の時）「俺」（私的な話をする時） 地方出身。現在は東京在住。 父は教師であり、妻に対しては尊敬と劣等感から来る嫉妬心が入り交じった複雑な感情を抱いていた。そこから伽紅に対しては医者になって欲しいという気持ちがあった。子供に自分のできなかったことを押しつけてはいけない……と思いつつも、それでも期待を抱かずにはいられなかった。 母は開業医であり、夫の元へと嫁いだ。夫から向けられている複雑な感情があることも理解してはいたが、それでも夫と、子供である伽紅に対しては愛情を向けていた。 父親の家は結婚した時点で築30年で、二人でリフォーム資金を貯めていた（父4、母6の割合） 表面上の夫婦仲は円満で、順風満帆な生活を送っていた。……伽紅が小学校高学年に上がるまでは。 中学受験を進める父親と、無理に強制する必要はないという母親。伽紅が受験をしてみる、ということで一旦は収まった。 中学は無事合格した。しかし結果は下から数えた方が早いレベルだった。 父の期待に答えられるよう、勉学に励むが、父からの期待はいつしか重圧となり、自傷行為に繋がっていく。それでも上がることのない成績に、父親は暴力を振るうわけでも、暴言を吐くことはなかった。その反面、父はパチスロなどのギャンブルにのめり込み始め、遂にはリフォーム資金にまで手を出してしまう。 このことを知った母は激怒、別居へと至る。 複雑な感情を抱きながらも、父親からの重圧から解放されたことで、徐々に成績が上向き始める。 一年後には顔のよさから学生恋愛を経験し始める。人生に春が来た、と思いきや一転、そんなことはなかった。 友人や彼女の家に、父親が押し掛けては金の無心をしているという話が広がり始め、その噂は事実であり、友人たちは徐々に離れ始め、孤立していく。ついたあだ名は「貧乏神」「疫病神」。ここから少しずつリストカットを始める。 中学三年の夏に離婚が成立し、高校は中学から更に離れた、偏差値の高い高校を受験し、無事合格。 高校時代は中学時代に比較すれば落ち着いていたが、付き合っていた女子（伽紅の家庭環境や容姿に関係なく、伽紅自身のことを見て優しく接してくれる女子であり、中学時代につけられたあだ名のことを話しても、そのことでからかってくる人がいても表面上はそれをはね除ける強い人だったが、それが日に日に続き内心消耗してもいた）とのデートの最中、二人で交通事故に遭う。自分は比較的軽傷だったが、女子の応急手当が間に合わず、目の前で亡くなる（実際には事故の時点で失血量が多かったが、伽紅からは自分の応急手当がダメだったから、というフィルターが掛かっている）。 その後は塞ぎ込み、首吊り自殺も試みたが失敗、自殺を試みては失敗を繰り返していたが、余りにも死ねないので実は亡くなってしまった彼女から生きろと言われているのではないか？と思い、なんとか復帰。またこのことが切っ掛けで親から勧められたからではなく、自らの意志で医療の道を志すことを決め、国公立大学の医学部を受験し、一発で合格。 しかし、これと入れ替わりで母親が体調を崩しがちになってしまう。 アルバイトと両立させつつ、無事国家試験にも合格。 母親に内緒で父親に国家試験を合格したことを報告しに会いに行く。 けれどもそこで再会した父親にかつての面影はなく、報告を終えて聞かれたことは「金は持っているのか？」だった。 久々に再会した父親だった人間から問われたことがお金だったこと、かつて尊敬していた父の見ていられない姿に心を鬼にして「お金は貸せない、父さんもやり直せるよ」と言い返すが、その時既に父のほぼ全てになっていたギャンブルの元手がなくなっていたこと、元妻への劣等感から来る嫉妬心が再燃したことから帰れと怒鳴られ、その日はお開きに。 後日、父が首を吊って亡くなったことを知る。父親の遺産は借金が多く、伽紅に残されるものはほぼなく、生まれ育った家も貸家として他の住民が住んでおり、帰る場所ではなくなっていた。 体調が悪くなっていた母親にそのことを話すと母は気を落とし、徐々に憔悴していき、遂には後を追うように亡くなってしまう。 自分が希望を持って、情を持って言った言葉が父を、そして母を死に至らしめたことが胸に刺さっている。 高校時代の彼女と、父を、母を殺したのは自分だと。最初から自分さえいなければ、不幸になる人間はいなかったのではないか。自分と関わった人間は不幸になってしまう、亡くなってしまうのだと。自分は「貧乏神」「疫病神」「死神」のようなものなのではないかと、そう思わずにはいられない。そう考えた方が自分が楽でいられるから、ということを理解してもいるので尚更自己嫌悪が進んでいく。 東京の病院にいったのはたまたま。しかし半ば逃げるような形で上京することになった。 研修医となった後も自殺を試みていたのだが、なぜだか不思議な程、死ぬことが出来ない。

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