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海も枯れるまで　HO2 あなたは海辺で育ち、海のような青い眼をし ている。 からだを動かすの大好き！　泳ぎなら任せといて！ 漁師さんやご近所さんの畑仕事を手伝ったり、おばちゃんとのお喋り、子供たちと遊んだりで毎日大忙し！ 離島育ちで少々世間知らずなところがある が、両親に見守られてのびのびと育った。 父さん母さんありがと！ 水泳技能+50％ ・・・・・・・・・・・・・ 『青名まこ様へ』 改めてお手紙を書くとなると、少し照れますね。 でもせっかくなので、思いの丈を綴ってみようかなと思います。 まず何に置いても伝えたいのは、まこちゃんへの感謝です。 ぼくを見付けて、そして助けてくれてありがとう。 自分から海に入ったのは本当だし死にたかったというのも本当だけれど、この島に流れ着いて君と出会えたのは、ぼくにとって幸運なことでした。 島の人も優しくて、とても良い人たちばかりです。 先生にも、ヒロちゃんカズくんにも、ケイゾウさんも、島で出会った人たち皆にありがとうと伝えたい。 ジンゴくんも……やっぱり少し怖かったけど…… 彼も、やっぱり良い人なのだと思います。少し表現の仕方が不器用なだけで。 多くの人たちにこの島に住まないかと言われたときも、少しびっくりしましたが嬉しかったです。 でもやっぱり、ぼくはこの島からは出ていきます。 ぼくは死のうとすることをきっとやめられない。 だから、この島に残ってしまっては皆さんの迷惑になると思うのです。 それに、たとえ……本当にもしもの話ですが、生きてみようと前を向けたとしても、ぼくが生きる場所はやはり東京なのです。 両親も友達も、仕事仲間もいます。 そして何より、姉の墓がある。 ぼくだけここに留まるわけにはいきません。 ぼくは皆さんの言うような、『ウミノシシャ』、という立派なものではきっとありません。 たまたま浜辺に流れ着き、そして嵐が来ればまた波に攫われるような、ただの流木のようなものです。 美しい神様でも、人魚姫に助けられるような王子様でもない。 ぼくがいなくなっても、この島は大丈夫です。 変わらず暖かで、優しい時間が過ぎていくことでしょう。 もしも逆に、君が東京に来てくれるのなら、ぼくは君を歓迎します。 君がしてくれたように、ぼくが東京のたくさんの良いところ、楽しいへ所へ案内します。 気の良い仲間たちを紹介しましょう。 君は学校に行っていないけど、とても賢い子です。 一度島を離れてみるのは良い勉強になるだろうし、島に帰ってからもきっと無駄にはならないでしょう。 でも、君がやっぱりこの島を離れられないのだとしたら。 その時は、ぼくのことは早く忘れた方がいい 改めて、最大の感謝を 天野穂代

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