キャラクター保管所
バックアップ
リスト
モバイル版
ヘルプ
ログイン
Twitterでログイン
登録
トップ
Webサービス
キャラクター保管所
クトゥルフ PC作成ツール
鳥野 幸(とりの こう)
ID:3708482
MD:886e71807b72ca0d7909bcf4c4504f09
鳥野 幸(とりの こう)
タグ:
佐竹班
⚠️ネタバレ注意
非表示
簡易表示
通常表示
生まれ・能力値
STR
CON
POW
DEX
APP
SIZ
INT
EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
能力値
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
その他増加分
一時的増減
現在値
STR
CON
POW
DEX
APP
SIZ
INT
EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
非表示
簡易表示
通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
非表示
簡易表示
通常表示
<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
非表示
簡易表示
通常表示
<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
非表示
簡易表示
通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
非表示
簡易表示
通常表示
<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
↑ページ上部へ
その他メモ
--------------以下ネタバレ注意-------------- 幼少期の思い出なんて一つもない。 幼い時に両親が離婚し、親権は母親となった。 物心がついた頃から1人でいる時間があまりに多かった俺は 思い出 なんてない。 義務のために通学し、勉強して家に帰って、黙ってまた勉強をする。 1週間に1度程、帰ってくる母親が置いていく惣菜を7日分に分けて、ちまちまと食べる。 子どもだった俺は洗濯も出来ず、体育の授業がある時も汚れた体操着を持っていった。もちろんのこと友達なんて出来るはずもなく、いつからか俺のあだ名は ヨゴレ となっていた。 知らない大人が何度も家のドアを叩く。それをただただ人ごとのように感じ、ひたすら勉強し続けた。 母親が夜中に帰ってくることもあったが、大半は1人ではなかった。 知らない低い声の主を連れてくる。その声は毎回異なる。 リビングから聞こえてくる、母親の甲高い声に 自分は何故生きているんだろう と思い続けた。生きる意味が見出さず、けれど"このまま生きる以外の選択肢がなかった"あの頃から俺はきっと壊れていたんだろう。 母親が珍しく家で仮眠を取っていた日のこと。学校が休みだった俺は母親からの八つ当たりを恐れて、押し入れに隠れながら教科書を読んでいた。お昼に差し掛かったあたりで玄関のドアを叩く音が聞こえた。まただと思いながら、押し入れで大人しくしていると、あまりにしつこい呼び出しに母親が大声を上げながら玄関へと向かった。激昂する母親の声に、一瞬にして意識は恐怖に支配される。お願いだから、これ以上怒らせないでと祈り、押し入れで息を潜めた。 『何なのっ?!突然来て……!早く出て行って!!』 母親が珍しく取り乱した様子で誰かに訴えかけていた。様子を伺おうと、押し入れの隙間から覗いてみると、長身の男性が家の中を見回し、何かを探しているようだった。その様子を見ている母親は何度も出て行ってと叫ぶが、決して男性に いつもの八つ当たり をしようとはしていなかった。 ふと、母親と目が合う。 その瞳から感じられるのは、強い憎しみの感情。 何であんたなんか生まれたの また、言われる。 また、存在ごと消されてしまう。 もう痛いのは嫌だ。 感情なんてもう無いと思っていたのに、自然と涙が溢れ出て、全身が震える。 その時、押し入れのドアに手がかけられる。我にかえった瞬間には眩い光が視界を襲い、あまりの眩しさに目を閉じる。 視線をシャットアウトした先に待っていたのは、暗闇で恐怖に染まる思考で、もはやパニック寸前だった。 (怖い怖い怖い怖い……!痛いのは嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ) 目を開けられずに硬直していると、経験したことがない温かい何かに体を包まれた。 懐かしいとも思える程の、心地よい香りに意識は恐怖から混乱へと変わった。 「ごめん……、ごめんな」 どういう意味なのか分からない。 意味が理解できないのではない。なぜ言われたのかが分からなかった。 いつもはそれを言う側で、その言葉を、感情を、向けられたことがなかった俺は呆然としていた。 その後のことはあまり覚えていない。気がついたら知らない車に乗って、施設にきていた。そこからはたくさんの大人たちにかわるがわる質問を投げかけられ、正直に答えていった。 そして、俺を連れてきた男性、一飛さんの家に住むこととなった。 「幸。今日使った体操着、出して」 温かい微笑みを向けてくる一飛さんに対して、俺は静かに首を横に振った。 「まだ…………汚れてない……。大丈夫」 体操着の入った袋を抱えてその場を立ち去ろうとするが、逃さないとばかりに一飛さんは俺の肩を掴んできた。 先ほどと同じ微笑みのはずなのに、先程には感じられなかった感情が読み取れる。 「幸。何度言ったら分かるんだい?服は毎日洗うものだよ」 そう言って勢いよく俺の手から奪い取った袋を持って、一飛さんは部屋を後にした。 奪われた俺の手は行き場をなくし、しばらくその場で佇んでいると、一飛さんが帰ってくる。 「幸。そんなに毎回心配しなくたって、お前の洗濯物一つで家計が変わったりしないよ」 優しく頭を撫でてくる一飛さんの表情からは、それが本心であることが分かる。 年齢の割に身長が低い俺の頭は一飛さんにとって手が届きやすいようで、高い頻度で撫でられる。 保護されてから2年が経った。この施設には俺以外にも保護されている子どもたちがいるはずなのに、一飛さんは特に俺の世話を焼いてくれた。 一番酷い境遇だったからなのか、はたまた一番保護に時間がかかったからなのか、理由は分からないが、それに対して最初は混乱したが今は有り難く感じている。 人から優しくされることなんてなかった俺も、今ではそれが当たり前になりつつあり、偶に不安に思う。 慣れてしまったこの生活が崩れた時に、今度こそ壊れてしまうのではないかと。 「幸くん。ご飯、ちゃんと食べてる?子供たちに遠慮したらダメよ!あなたは1番栄養が足りていないんだから!!」 毎回、俺のお皿にはたくさんの料理がのせられる。 俺に優しく笑いかけてくれる、笑顔が眩しい目の前の女性は、俺が料理を口に運ぶのを見張るようにジッと見つめてくる。 保護された当初から一飛さん同様に気にかけてくれる、優しい人。瑞樹さん。 保護された当初、何日間もお風呂に入っていなかった俺の体は汚れきっていた。保護される数ヶ月前までは体を洗うことはしていたが、"あの日"を境にそれをやめた。 施設にきた日、手続きなどで一飛さんがいなかった間、瑞樹さんが汚れた服を脱がそうと、俺の服に手をかけた。その瞬間、頭は真っ白になり、気がつけば瑞樹さんの手を思いっきり噛んでしまった。混乱して叫び、泣き、震える体を押さえ込むようにその場にしゃがみこんだ。 「幸くん……!」 完全にパニック状態で暴れる俺の体を強く抱きしめ、背中をさすってくれる。 瑞樹さんは母親と同じ女性なのに、暴力を振るうこともなければ、自らの欲求を発散させることもない。 でもその時の俺は、女性とはみな、"そういう生き物"だと思っていた。 しばらくしてから漸く落ち着きを取り戻した俺に、もう二度と許可なく触れないと約束するから服を脱いでお風呂に入ってきて欲しいと優しく言った。その微笑みは安心させるような表情ではなく、酷く傷つき、悲しそうな表情だった。 きっと、何があったか察したのだろう。 2人に迷惑をかけるわけにはいかないと、就学支援金を受けるために、さらに勉強した。 元々ずっと勉強していたこともあって、勉強は嫌いではなかった。 もしも受けられなかったら、昼はバイトをし、夜間学校で学ぼうと決めていた。 「幸、好きな高校に行きなさい。お金は補助金も出てるし、気にしなくていい」 いつになく真剣な表情の一飛さんに、俺は拒否することはできなかった。口を開こうものなら、俺の考えをすべて見通しているかのように目を細める。 それに甘えていいのかと悩み、黙り込んでいる俺の頭を一飛さんは優しく撫でてきた。 柔らかく笑いかけてくれる一飛さんの瞳に嘘はなくて、熱い感情が溢れてくるこの感覚を失いたくないと思った。 「一飛さんが…………父親だったら良かったのに……」 小さく呟いた言葉は紛れもなく自分自身の願望で、口に出すとすんなり受け入れられた。 けれど、目の前の一飛さんに目を向けて、後悔した。 これは自分自身の望みで、一飛さんの望みではないと知った。 今にも泣いてしまいそうな、辛そうな表情を浮かべている一飛さんは、必死に涙を堪えているようだった。 今までに悲しそうな表情や優しい表情を向けていたことはあっても、こんなに辛そうな表情を向けられることはなかった。 「ごめんなさい……本当はそんなこと思ってない。二度と言いません」 その場から逃げるように部屋を出る。 後ろから俺を必死に呼びとめる一飛さんの声を聞こえないフリをして、走って外に出て、また走って走って施設から離れる。 気がつけば、随分遠いところに来てしまっていた。 あたりは赤く染まり、空を見上げると綺麗な夕焼け空。 「……っ………うぅ……」 押さえ込んでいた感情が一気に溢れ出てきて、視界は一瞬にしてボヤける。 枯れる程に流し続けてきた涙は、今も尚溢れ続けて止まる様子はない。 その時、初めて思いついた。 "生きることをやめればいい" 何故今まで思わなかったのか。 それはきっと、心のどこかでまだ幸せになれると信じていたのだ。 それに気づいたとき、久しぶりに笑った。 酷く滑稽だと。 そう思った。 足は土手に向かっていて、広い海へと繋がっている川に目掛けて歩きを進める。 土手近くを歩く、楽しそうな親子の声を聞きながら、川に足を踏み入れた。 そして、川の水が腰ほどまできたところで、目を閉じた。 (神様、次は幸せな人生がいいです) 「幸っ!!!!」 突然、後ろから誰かに抱きしめられた。 そして、背中から伝わる温かさを、懐かしく感じた。 助けてくれた時と変わらない温かさに酷く安心して、そして嬉しいと思ってしまった。 「ごめん、ごめんな……幸っ!死んだらダメだっ……!今度は、俺が……!」 一飛さんの声は震えているのに、俺を抱きしめる手は力強く、身動きが取れない。 肩に落ちてくる水滴は何度も落ちて、服に染み込んでいく。 「幸……。お前は俺が幸せにする。今まで出来なかったことも全部させてやる。だから、今まで表に出せなかった感情、全部俺にぶつけてこい。だから……一緒に生きよう」 「な……んで」 カラカラの喉で絞り出した言葉だったが、一飛さんの耳にはきちんと入っていた。 後ろを振り返り、一飛さんを見上げると目が真っ赤に染まって夕焼け空みたいで綺麗だなんて思ってしまった。 「俺たちは家族だから。これからは辛いことも一緒に乗り越えよう」 優しそうに笑顔を向けてきた一飛さんからは、いつもと同じ、温かい笑顔。 その言葉に嘘がないことは一目瞭然だった。 涙が止まらない俺の頭を優しく撫でて、今度は優しく抱きしめてくれた。 「生きたい……生きたいよ……っ……幸せっ……になりたいよっ……!」 人に感情をぶつけたのは、それが初めてだった。しばらく一飛さんに抱きしめられてまま、俺は泣いた。 一飛さんは、初めて家族になってくれた人。 俺の大切な家族。 俺に幸せを与えてくれた人。 --------------------- 出会いは突然だった。 そして、辛く長い長い日々もそこから始まった。 きっかけは突然で、気がつけば後戻りできない程までにきていた。 注射器を打つ度にどんどん人間から、かけ離れていく。 けれど、大切な人を守れるなら、こんなこと天秤にもかけるまでもない程度のことだった。 どれだけ人を救っても、どんどん勘違いが大きくなっていくばかり。 そして… 大切な人にもバレてしまった。 人間ではない姿のはずなのに、一飛さんは『幸』と名前を呼んでくる。 そう、一飛さんはそんな人だった。 握られた手は温かかった。 別れの時。 本当は怖い。 怖くて怖くて…体は震える。 行きたくない。 生きたい。 けれど、それでは変われない。 守れない。 何もかも。 目の前で泣きそうに顔を歪めている大切な人を守りたいから。 そんな大切な人と出会わせてくれたこの町を守りたいから。 自分は歩みを止めてはいけない。 「僕に勇気をください……負けるなって……、行ってこいって、言ってくれませんか?」 「なんで…笑うんだ… それじゃあ…もう、……… ……、負けるな…!幸…!! 絶対、生きて…帰ってこい…! ずっと、待ってるから…」 「…………はい、絶対に負けません。絶対に……帰ってきます。だから……待っててください」 「気をつけて…いってらっしゃい……幸…」 「はいっ……、行ってきます!一飛さん!」 相変わらず体は震えている。 けれど、前を向ける。 ちゃんと1人で歩ける。 -------------- 彼は初めて友を得た。 彼は初めて前に進めた。 彼は初めて、家族と向き合った。 彼は初めて…… 本当の家族を得た。 「お父さん……っ!」 温かな体に包まれ、たくさん涙を流す。 彼はもう1人ではない。
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ
エラーメッセージ
「クトゥルフ神話TRPG」は
ケイオシアム社
の著作物です。
クトゥルフ神話TRPG