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メラニー・“ブルーデ”・ミュラー
ID:3713713
MD:e073a89d1fcfa5e4de48a2a5b4a82657
メラニー・“ブルーデ”・ミュラー
タグ:
CoC探索者
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生まれ・能力値
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20
21
その他増加分
一時的増減
現在値
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APP
SIZ
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EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
※参加『汝、廃墟にて』HO2 ※HOの秘匿内容含むプロフィール全文掲載/ネタバレ注意 名前:メラニー・“ブルーデ”・ミュラー (Melanie・“blöd”・Müller) 少々卑屈なところがある20歳の女性。実家のパン屋を手伝う傍ら絵筆をとり、誰に見せるでもない絵を描いている。 世界恐慌の前年、1928年にドイツのとある都市に生まれる。実家はパン屋を営んでおり、当時マイスターであった父親からブロット≒パン作りの手ほどきを受ける。そのため現在でも基本的でシンプルなパンなら作ることが出来る。 実家の家業とは別にメラニーが夢中になったのは絵を描くことだった。物心つく頃から鉛筆と紙、木炭と画用紙、時には木の棒と地面さえあれば、彼女は家の中にある静物から野山の動植物、店を訪れる客の顔や移り変わる景色などを熱心に書き留めていた。決して歴史に名を残すほどの才能が彼女にあった訳ではないが、“好き”という気持ちに溢れた彼女の絵は家族や近所の人達から好意的に受け止められ、時折「これを描いてくれないか」と頼まれることもあった。 時代のあおりを受けてドイツ経済が困窮していく中にあって、職業画家になる訳でもないパン屋の跡継ぎであるメラニーにとっては木炭やキャンバス以外の本格的な絵具(油絵の具やそれに必要な溶き油など)を手にすることはきわめて難しかった。かろうじて(あるいは幸運にも)手に入ったそれらを彼女は大事に大事に使っていた。 後の彼女にとって不幸だったのは、彼女はただ“好き”だから絵を描いていただけであって、そこに“意義”や“イデオロギー”を見出していないことであった。 メラニーは好きという気持ちだけで絵を描き続けた。曇り空を飛ぶ鳥がかわいらしければその姿を描き、夕焼けに赤く染まる農地が美しければそれを描き写した。(偶然にも、彼女が好む描き方は当時ドイツでもっとも喜ばれた「美しい物を好ましく壮大な物を崇高に」ものと合致していた。総統率いるナチスが政権を牛耳ったドイツでは、彼らの趣味に合わない、あるいはイデオロギーに反する芸術作品は『退廃芸術』と見做されて、非難・排除されていた。政府はそれらの美術作品を集めて『退廃芸術展』を開催し、それをドイツ各地で巡回することで国民への啓蒙活動としていた。ただし、メラニーにとってそれは第二次世界大戦終戦後に知ったことである。職業画家目指して研鑽に励むのではなく、単なるパン屋の娘でしかない彼女にとってはゴッホもフランツ・マルクも印象派も抽象画も、蚊帳の外だった。) ある日彼女が見たのは、当時住んでいた街にやってきた戦車の行進だった。石畳を滑るキャタピラの動き、精悍な男達の横顔と、彼らの腕と同じく天を指す砲身。 またある日彼女が見たのは、青空を横切って飛ぶ戦闘機だった。日の光に輝く機体と、後ろに雲を生み出す翼。空に浮かぶ鋼を駆る操縦士の前で回る、目では追えない回転翼。 その日からメラニーが描くものはそればかりになった。別に戦車や戦闘機が何をするものなのかを知らないほど無知ではなかったが、彼女にとってはそれはただ描きたいから描いただけのものだった。それ以上でも以下でもなかった。(戦闘機はしばらくは下から眺めた米粒のようなものしか描けなかったが、幸運にも地上を牽引されている姿を見て以降は空を飛ぶ戦闘機を上から見た構図でしっかりと描けるようになった。) 彼女にとってはただ日々の創作対象物でしかなかったそれも、周りから見れば別の意義が存在していた。息子を戦場に送り出した家族は安否を祈るためのイコンとして、兵士を目指す若者達からは憧れの対象として、記者からは戦果を華々しく伝える紙面を彩るものとして、目敏く賢い人間からは国威発揚の名目で売り出す商品として、メラニーが描いた絵は求められた。無邪気な彼女はそれでもよかった。どんな理由だろうと相手が自分の絵に価値を見出してくれたのが嬉しかった。それまで大切に使っていた油絵の具や溶き油も惜しまず使って絵を描いた。 戦火は激しくなる一方で、テレビやラジオが伝える戦況ももはや取り繕えないほど悪化の一途を辿っていった。戦況が悪くなるほど、メラニーの絵はより人々に求められた。政治の実情も戦線の実態も戦争の先行きも何も知らない小娘が描いた絵にすら縋るほどに、人々はまだ国を信じていた。 だが、1945年5月8日。ドイツは戦争に負けた。 祖国が負けて悲しむ人、戦争が終わって喜ぶ人。悲喜交々な人々の中でメラニーは自分自身と家族の命が無事であったことを神に感謝した。(さらに幸運なことに生家のパン屋も空襲を免れて無事であった。) もう空襲警報の音に震えながら眠らずに済む。秘密警察の目に怯えて息を詰めなくていい。明日に命が潰えることを恐れて日々を過ごさなくていい。敗戦の嘆きも、やがて日々の営みで薄れていく。 けれど、彼女にとっての地獄はこの時に起きた。 始まりは知らない。事実は誰かが彼女の絵を他意なく焚き火にくべただけだ。それはただ単に暖をとるための薪が足りなかったからかもしれない。朝食を作るために火をおこす点火物としてだったかもしれない。とにかく何かの代わりに彼女の絵が使われた。それだけだった。 だが人間は、そんな些細なことにすら意味を見出すのが得意な生き物だ。 誰かが言った。「自分達の街は空襲を受けて壊滅した。爆弾を積んだ戦闘機の絵なんて見たくない」 誰かが言った。「戦地から帰ってきた息子が戦車の絵を見て怯えてるんだ。持っておきたくない」 誰かが言った。「戦車の絵を描くやつなんてよっぽど戦争が好きに違いない。こんなもの持っていたら私まで同じだと思われる」 憎まれ、呪われ、疎まれ、恐れられた絵を口々に誰かが捨ててしまえと言い、殴られ、蹴られ、破かれ、汚された絵を口々に誰かが燃やしてしまえと言う。 広場に掻き集められた絵の屍の山は、大人の腰ほどの高さしかなかった。紙に描かれた鉛筆画のスケッチや木炭で描き込まれたキャンバス、そして少ない色数で丁寧に描かれた油絵が折り重なる山に、群衆が無造作に火を投げ入れる。それは煙草のために擦ったマッチだったり、暖炉の熾き炭の残りだったりした。最初に白くて細い煙が立ち上ったかと思うと、すぐに火は大きくなり囲む人々の顔を照らし出した。 メラニーはそれを窓から見ていた。自分の絵が燃やされることを知った彼女はすぐさまそれを止めさせようと家を飛び出そうとした。その肩を掴んだのは父だった。諦めるよう諭したのは母だった。それでもなお受け入れられずに止めて!燃やさないで!と狂い泣き叫ぶ彼女を両親は納戸に押し込んだ。せめて自分の絵が燃やされるところを見なくて済むようにと。 ……両親にとって誤算だったのは、人々が言う「絵を燃やす広場」が実際は空襲を受けて更地になってしまった場所であったことと、その更地に納戸にある唯一の窓が面していたことだった。 明々と橙色に照らされた窓ガラスには時折黒い端切れが吹き付ける。その向こうで自分の絵が燃やされるのをメラニーは見ていた。息子の安全祈願にと彼が乗った戦車の絵を頼んだ隣の家の老婆が憎々しげに炎を見つめるのを、いつか自分はこれに乗るのだと言った少年がその絵が燃える火で煙草に火をつけるのを、君の絵には愛国心を焚き付ける価値があるのだと言った商人が燃え盛る炎でパンとチーズを炙り人々に振る舞うのとその姿を写真に収める記者を、メラニーは見ていた。見ることしかできなかった。 不意に込み上げた衝動のままに、窓ガラスに額を打ち付ける。何度も何度も、額の肉が裂けて血が滲んでもそれでもなお打ち付けた。溢れた血が首筋に垂れる頃、ようやく小さな罅がガラスの向こう側まで届いた。隙間をこじ開けて広場からの熱い空気が頬を掠める。そこに混じるテレピン油が燃えた匂いは、生涯彼女の脳にこびりついて離れないだろう。 ただ自分は絵を描いていただけだったのに。そこに善いも悪いもなかった筈なのに。 彼女が筆を折ることはなかった。ただあの頃と同じ、夢中で絵を描く気持ちはもう残っていなかった。惰性で筆を走らせて描いたものは、皆どこか空虚でみすぼらしい感じがした。 終戦後、メラニーは機会があってかつて総統閣下が『退廃芸術』と貶めた芸術作品を見た。それほど悪く言われるほど酷いとは思わなかったが、それほど賞賛されるほど素晴らしいとも思えなかった。 何が正しくて、何が真に価値あるものなのか分からない。 そんなある日、メラニーはある噂を聞いた……。 習得呪文 「死霊を祓う」 通過シナリオ 『汝、廃墟にて』HO2 生還(Aエンド) 『キノの旅』の「絵の話」「続・絵の話」がモチーフ。
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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