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本名は御影真。お父さんに迎えに来てもらうのをずっと待っている。 自分を迎え入れた家族は50代の夫婦で、穏やかな家庭だった。いっそ酷い家であれば、お父さんのことだけを家族と想って待っていられたのに。 10年、施設から引き取った子どもを実子であるかのように育てた父と母に、それでも自分にとっての唯一の家族はお父さんでしかないとしか受け取れない自分の薄情さと、それがこの育てのふたりに万が一でも知られてしまったら、という何も間違っていないくせに感じる恐怖とで板挟みにあっている。 ふたりへのせめてもの罪滅ぼしのため、勉強には熱心に取り組み、とある大学の法学部へ入学した。 勉強熱心だったこともあるが、自分のことがバレる恐怖から必要以上に他者を排斥し続けたこともあり友人と呼べる友人は少ない。 サークルにも一応演劇サークルに籍を置いてはいるが、交友関係の少ないのを父と母が心配するのでそれを解消するためという義理の表れと、帰りが遅れたりするなどしたときに｢サークルでちょっと予定があって｣などと言い訳の種に使っているだけの幽霊部員である。 ```【HO：C秘匿情報】 今のあなたは本当のあなたではない。 あなたの本当の名前は『御影真[みかげまこと]』 である。 「――10年だ。10年経ったら、必ずお前を迎えに行く。 だから良い子にして待っていてくれ、お前を守るためなんだ。 それまでは誰にもお前の本当の名前を言ってはいけないよ、真」 別れを惜しむ父親の悲痛な声は、10年経った今でも鮮明に記憶している。 しかし、最愛の家族との別れの理由は、不思議と記憶が混濁していて思い出せない。 あなたが覚えているのは、父親と別れる直前に母親が”いなくなってしまった”こと。 それから、父親と話していた時に自分の全身が強い痛みと倦怠感に襲われていたことだ。 あなたは10才の時に記憶喪失だと偽り、身寄りがない子供として施設に引き取られた。 それから20才になる今までずっと偽物の家族と暮らし、嘘の名前を名乗って生きて来た。 今となっては『[PCの名前]』として生きるのもすっかりと慣れてしまった。 だけど本当のあなたは臆病者だ。自分の秘密が暴かれやしないかと常に怯えている。 父親と再会するまで、あなたが安心して眠れる日は決して来ないだろう。 特徴表：鋭い洞察力 特徴表2：天才 【HO：Coward(臆病者/カワード)技能ボーナス】 臆病者であるあなたは＜隠す＞の初期値が30%になる。 【HO：C補足情報】 ・あなたが『御影真』だった頃の持ち物は何もありません。 ・PCを施設から引き取った家の設定などはPLの自由に決めてもらって大丈夫です。 ・『御影真』であった10才までの記憶はきちんとありましたが、10年と云う歳月を経てだんだんと薄れ始めています。PCはそのことに対して危機感と焦燥を覚えています。 ・『御影真』の性別や外見設定などはPLの任意で自由に決めて頂いて大丈夫です。``` 2021/3/10～24 ONEONEONE KPえまさん PC乾弌世、呼子市季 俺は御影真。 不定：暴力。攻撃的な態度、破壊衝動。SAN値チェック失敗の度にこの衝動に襲われる。

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