タグ： デモンパラダイス

幼少時から悪魔憑きとして生きてきた少女。 そのため両親のいずれとも異なる容姿を持って生まれてきたが、単なる色素欠乏症として診断された。 両親はそんな我が子の容姿を気味悪がるどころか、逆に過剰に持て囃し芸能事務所に所属させる。 容姿もさることながら、どこか子ども離れ――いや人間離れした才能を秘めていたためすぐにドラマ出演。 結果、子役として小学校低学年の頃に一時期話題になるが、それが原因で周囲からはいじめに遭う。 そうして登校拒否に陥った彼女の前に、一匹のシロアリが表れた。 不思議なことに彼女とシロアリとは簡単な意思疎通が行え、それによるとシロアリは自分に寄生し、不思議な容姿や才能をもたらした存在なのだという。 その話を疑う気持ちも、シロアリを憎む気持ちも彼女は持たず、それどころか自分の特別さを肯定し、それを理解しない一般人に憎悪を向けるようになった。 翌日から彼女は登校を再開するが、それと同時に近辺ではシロアリが大量発生し、家々に甚大な被害を与えたという。 そういったテレビによる露出、周辺での事件により、ようやくセラフィムが存在を把握。 既に被害を出してしまった上に反省の色も見られない彼女を当初は魔種吸引する手はずだったが、その寄生体の特異性が明らかになり事態は急変。 まいのみならず、悪魔憑きでさえあれば意思疎通が可能な寄生体の存在は今後の研究に有用であるという意見もあったため、特例として今後も「通常のシロアリの被害としてもみ消せる範囲」でさえあれば力を行使してもよい代わり、セラフィムの活動に協力することとなった（万一の時に切り捨てられるよう、正式な所属とはせずフリーランス扱い）。 以降はシロアリを思わせる装甲、触覚、複眼を持つ姿に変身し、力を貸すことに。 変身する際には巨大化したシロアリに一度丸呑みされ、産み落とされた卵から殻を破り姿を表す。 戦闘中もシロアリの姿をした人形を生み出すため、戦いを重ねるうちにシロアリへの感情が単なる寄生体からより親愛を伴ったものとなった。 逆に人間嫌いが加速していったため、悪魔憑きでない一般人へは基本的に態度が悪く、悪魔憑き相手であっても気に入らない人間には愛想よくすることはない。 そのため学校では浮いており問題児扱いされている。

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