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イギリス人夫婦の元、ロンドンに産まれる。 だが、ノアが産まれてすぐ日本好きな両親は日本への永住を決め、日本へと移り住む。 家での会話は、英語と日本語がごちゃ混ぜに使われる。ノアが話し始めた頃からそうなので何も違和感に感じていない。 ノアが日本で学校に通う上で、言語の壁は無くなったものの、見た目の違いは一目瞭然だった。 いじめや差別こそ無かったものの、幼い彼に友達と呼べる人は居なかった。 両親はそんなノアに色々な習い事をさせるが、運動系の習い事はとことん駄目、勉強は出来るものの周りとの溝を深めていくだけだった。唯一続いたのはピアノであったが、大好きな先生が引っ越すの境にやめてしまった。 そんなノアが最後のピアノスクールで先生に君は美しい子だから教会に行ってご覧。きっとお友達もできるよ。と言われ、学校の帰りに少し寄ってみることに。 そこには美しい賛美歌を歌うまるで天使のように美しい同い年位の子達がいる。 ノアは思わずその歌に聞き入り、口ずさんでしまった。それを聴いた牧師はノアを聖歌隊へと誘ったのだ。 聖歌隊の多くは海外の子供が多く、共通の話題も多かった。歌の知識などないノアだったが、その空間があまりに心地の良いもので直ぐに歌は上手くなった。 brillant Chorale（ブリリアント 聖歌隊）に所属している。ノア自身も天使のような美しさを持ち合わせており、私服も英国ブランドのセーラー襟等の大きな襟のついた服を着ている事が多い。 好き嫌いなく大変良い子だが、運動系はダメダメである。 少し気弱で自分の意見を相手に伝えるのが苦手。 人見知りはする。けど聖歌のことになったら少しは話せるようになる。 12歳という年齢でもうすぐ声変わりが来てしまうことを恐れている。 どうして男の子だけ声が変わっちゃうんだろう。 どうして僕の大好きな場所にいられなくするんだろう。 牧師は声変わりしても教会に来ても良いし、聖歌も歌っていいと優しく彼の頭を撫でたが、歌に盲目な彼は変化を恐れている。 この美しい声のままで、一生暮らせたらどれほど幸せだろうか。

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