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ガタイの良い、近未来ファッションな男。 ガジェットが大好き！スマート機器に囲まれる生活幸せ！な、お気楽性格。 毎日遅刻してくるし、むしろ定時で出社することに意義を見出してない。 「そもそも、聞き込み担当だから一課に顔出してすぐ外回り行くし、テレワークでよくない！？業務連絡は電話でしてください！」 下手したら午後からくる。 いつも電子ゴーグルとガジェットの組み込まれたマスク、ヘッドホンをしており、その素性は謎に包まれている。 何故顔や声を隠しているか？それらを知るのは、古くからの付き合いである天野以外、誰一人としていない。 過去に巻き込まれたテロ事件での功績を讃えられ、当時在籍していた二課から一課に昇進した。 （何故証拠品を入れ替えたのかはわからない。でも、それはきっと俺の正義にとって必要なことだったんだろう） 血の繋がらない娘と二人で暮らしている。 家にいる時はマスクもゴーグルも外している。 マスクをしているのは、過去に巻き込まれたテロ事件で爆撃を受け、顔の皮膚が損傷しているから。 見た目の問題もそうだが、食事をしても口の端からボロボロと溢れてみっともないし、何よりも口内が乾燥する。マスクは保湿機能や抗菌機能を備えているので、これ無しでは外に出られない。 声がこもって聞こえないように、発声した音はマスク内部に埋め込んだ機械を通し、マスクの外についたスピーカーから発される。少しロボロボした声がチャームポイント！ ゴーグルも同様。顔の火傷後を隠すため。ゴーグル内部にモーションキャプチャー用のカメラがついており、表示される顔文字は、だいたい本人の表情とリンクしている。 ヘッドホンはいつでも電話に出れるように。ワンタッチですぐに対応できる。プラス、周りの環境音を耳元についた小型マイク通して聞いている。マイクを通した音は全て録音しているので、現場に聞き込みに行く際にとても輝く。 ーー技能ーー キック→足技なら任せて！えいえいっ！ 組み付き→力と体格でなら負けないぞ☆ 投擲→同僚とカラーボール投げる遊びをしてたら備わった投擲力 マーシャル→全体的に、戦闘技能が高いのは、もうあの事件の時のように人々を救えない自分にはなりたくなかったから、必死に磨いた。何があっても周りの人間を守れるようになりたかった。 拳銃→もともとはもう少し拳銃の腕も高かったはずだが、爆発物に対して恐怖心があり、拳銃もその一部なので警察にしては低め。 聞き耳→ヘッドホンから拾った音を聞いてるので、特定の音を聞き分ける力が弱い（初期値） 追跡→駆けずり回って聞き込みするのが主な仕事っぽいで！高めにしました！ 図書館→情報集めが得意なので！ 目星→カメラ越しだけど！ 運転（自動車）→運転大好きー！外回り楽しいなぁ〜！ 信用→警察官なのに、この見た目で初見怪しまれるので、警察にしてはちょっと低めにした コンピュータ→情報拾うの得意！！！ 法律→法で裁くのは俺の仕事じゃないからね！ 経理→経費でPC部品落ちないかいつも計算しているが才がない（初期値） ーー以下蛇足ーー 羽生田故は、ごく普通の人生を歩んでいた。 正義に熱い、ちょっぴり機械オタクな、ごく普通の警察官だった。 警察手帳の写真には、まだあどけない少年のような顔で緊張した表情の、素顔の写真が貼ってあった。 テロ事件に巻き込まれる、あの日まで。 あれは忘れもしない、青空の綺麗な日。 日本各地でカルト教団による同時多発テロが発生する。 信者たちは「ーーに栄光あれ！」と言いながら、かなりの量の爆弾をその身体巻きつけ、恍惚とした表情で様々な施設に突撃していく。 それは小学校にはじまり、駅、空港、そして羽生田のいた商業施設にまで、信者たちは死の行進を繰り返していた。 当時、30歳ほどだった羽生田は、自らが警察官であるというのに、この異常な状況をひとつも理解できなかった。 無理もない。こんなにも惨たらしく、あまりにも一方的なこのテロが、この平和ボケした日本で起こりえるなんて、誰が想像できただろうか。 何かの焦げるような匂い、次いでむっとする鉄錆の濃い匂いが、まだ年月の浅い新米警察官の羽生田の戦意を削ぐことなど、容易であった。 むせ返るほどの匂い、床を濡らしていく赤、人の中から出てきた知りたくもなかった腹わたの形状。 動け、動けと、身体にいくら命令しても、震えるその手足は逃げることすらできず、ただただ、その惨劇を見ていた。 震わない声帯は音を産まず、荒く息を吐き出すだけで、警察官として、周りの人々に注意を促すこともできなかった。ただ、立ち尽くしていた。 人々の悲鳴を聞きながらこの惨劇の恐怖に絡めとられていると、ふと、コロンと足元に何か転がってきた。 野生の勘か、それが手投げ弾であることがわかった。今までの武道の経験から、咄嗟に己が身を守るべく受け身をとるも、爆発物相手にそんなものは通用しなかった。 （………顔が熱い、腕や足が熱い、熱い。ーーー俺は今どうなっている？） 強い衝撃を受けて、錯乱する思考を落ち着かせつつ、起き上がり、必死にあたりを見渡す。 状況を理解しなくては、周りの人を、警察官である俺が護らなければ、と。 目が合う。 一人の女性。その横には女性の身体を揺すり、泣きじゃくる小さな女の子。 女性はもろに爆撃を食らってしまったのだろう。もう、身体が、原型を留めていなかった。 その目が言う、口がはくはくと弱々しく動く。 「この子を…」 羽生田にはそう見えた。 血が沸騰するようだった。何に対しての感情かわからない。己の無力さへの怒りなのか、理不尽なこのテロへの憤りなのか、全てに絶望する前の一瞬の心の灯火だったのか。 女の子を抱きかかえ、走った。 何も見せまいと、必死に抱きしめて。何も聞かせまいと、強く抱きしめて。 身体に痛みはなかった。あの女性が、自分の残りの僅かな正義感を奮い立たせてくれたおかげで、アドレナリンが出たのだろう。 女の子が泣いていることはわかっていた。 「お母さん！お母さん！」と繰り返していたのも、聞こえていた。 羽生田は女の子を抱きしめて、広い商業施設の中をひたすら走った。 緑の蛍光灯、非常口を目指して。 それからどうしていたのかは、非常に曖昧だ。 ニュースの報道と、羽生田たちの身に起こったこと、大した差はないだろう。 そうしてテロ事件は未曾有の被害者を出して終幕した。 羽生田は爆撃による傷が酷く、入院した。 額部の火傷にくわえて、右の口元を露出させるように肉が吹き飛んでいた。 手足には損傷はなかったにしろ、大火傷を追っており、加えて爆発により飛んできた破片で骨にヒビが入る骨折を負っていた。 羽生田の意識が回復したとき、そのベッドの傍らにいたのはあの時の少女だった。 商業施設で救助が来てから、今起きるまでずっと意識を失ってたという。 少女は何を言うわけでもなく、羽生田が起きるのを見ると抱きつき、また泣きじゃくった。 どうしたものか困惑していると、当時より面識のあった十二鳩が見舞いに来た。 十二鳩の助言により、身寄りの無い少女を養子として引き取った。 そうして、羽生田故の「ごく普通」が失われた生活が始まった。 娘の名前は、羽生田 澪（はにゅうだ みお） 名付け親:アマミヤさん 澪つくしと爆破テロを絡めて

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