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　憧れで業界に入った世話焼きツンデレめのベテラン地方アイドル(CV願望木村千咲さん)。そして生粋のアイドルヲタク。小学生向けラジオの曜日司会を務めたり、少女雑誌に載ったりしているため、狙いの層は2,30代の男性+女子児童。 　特徴はずば抜けた体力と耐力。どれだけ歌っても疲れないタフさと心労を表に出さない気丈な振る舞いで今までを生きてきた。しかし、ありきたりなキャラ付けと過激アンチに目を付けられたことで知名度人気度は数年前から頭打ちになっている。因みに顔面偏差値と歌唱能力は中の上。 　アイドルとしての売れ行きがあまり良くないため、ある時自らのアイドルへの興味を情報業に使い始めた。以前は裏の仕事をする自分に嫌悪感を抱いていたが、今は開き直りアイドル業と情報取引業はほぼ完全に引き離し、同業者とのやり取りを楽しんでいる節もある。また、突然行方をくらました仲のいい同業者を今も探し続けている。 　性格はアイドルとしてのキャラとほぼ変わらない。かなりの頑張り屋でおせっかい焼きで聞き上手、一人で喋り続けるのもお手の物だが、対話は上手くない。人を説得するのが苦手なため、丸め込まれることが多々ある(情報業勧誘を断れなかったのもそのため)。自分より芸歴の長いアイドルは純粋に尊敬するが、人気な若手に対しては人によるが内心卑屈になっている(大抵少し詳しくなれば落ちる)。 　スクープや情報取得は同業との連絡網と自分の足で行っている(SNSは他が舐めるように見ているから逆に行動派は重宝される希ガス)。アンチからの攻撃はポスター荒らし等で初期から経験しているため、過激派を否応なしに見なければならないことに怯えSNS関連はマネージャーに任せきり(そもそもターゲット層は低いからそんなにSNS発信は重要視されてない)。それでも始めてみたいと思いつつ、同業から既に荒らしの存在を聞かされている為、思うのみに留まっている。 　胸には大きな痣があり、それを隠すために強みであるナイスバデエを仕方なく隠している。 好きな食べ物はメロンパン。苦手な食べ物は甘海老と海老フライ(食感が無理らしい)。 　性質は無謀。 「アタシ、浜村みう!!アイドルの浜村みうって言ったらわかる?……(調べさせる)……そう!!アタシ!!好きなことは歌うこととお話すること!!何なら今なら恋愛相談とかしてもいいのよ?」 「皆〜っ!!今日は来てくれてありがと!!今日は皆を全力で楽しませて、テンション100倍にして返してあげるから覚悟しててちょうだい!!」 「あっ!!あれ、〇〇さん!?国民的アイドルグループのパッション枠、〇〇歌わせたら観客号泣、朝ドラにも出演してるあの〇〇さん!!声……かけたいなぁ……」 以下虜ネタバレあり 　アイドルに憧れた幼い彼女に、世界を生きていく上での才能はほとんど無かった。歌声も、アイドルとしての容姿も、カリスマ性も、全てが良くて中の上だった。彼女をアイドルとして誕生させ生き延びさせた数少ない才能は、「憧れによるやる気」と「努力」だけ。取り柄の体力を酷使し、朝から晩まで先輩アイドルの研究や美容ケア、歌とダンスに会話の練習、練習、練習。弱音を一切吐かずに、ただ自分の持つアイドルの理想像を自分でこなして見せた。 　それでも彼女は今も、地方アイドルの枠を出られずにいる。才あるものに狂い、嫉妬して、彼女らを知り、その努力に惚れ心を射抜かれる。そんなことを繰り返している。 　しかしとある番組に出て、彼女はステージで歌えることヘの有り難さを知り、カメラが回れば何がなんでもアイドルであろうと、自分のやりたい事をやろうと出来た自分に少しだけ自信を持てた。 　浜村みうは今日もステージで踊り続ける。歌うことの幸せを噛み締めながら。誰かに自分を見せつける「アイドル」という職が自分の天職だ。と、笑顔で胸を張りながら。 20/4/4　虜　生還　エンド3a

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