タグ： 陥落卓 えこみんた

4月8日生まれ。一見すると小学生くらいの子供のようだが、れっきとした成人男性。働いてるカフェのホールやキッチンなどでテキパキ仕事をこなす姿が見受けられる。が、夜はしばしばいろんな男と体を重ねている、所謂ビッチ。ヤる時はネコ役がほとんど。 自分を含め男3人でシェアハウスをしている。なんの恥じらいも無く下ネタを言える質なので、同居人のピュアすぎる方は顔を真っ赤にし、同居人の無垢すぎる方は頭上に『？』を浮かべる。 ｢俺、朱円珠來。これでも酒飲める歳だよ｣ ｢………ねえ、あんたは俺のこと、"あいして"くれる？｣ ✄-------------------✄--------ｷﾘﾄﾘ線-------- 幼少期から高校を卒業するまで、親から虐待を受けており、服の下にはたくさんの傷が残ってしまっている。色の違う髪と目の色も地のもので、熱湯をかけられ大火傷をしてしまった影響。幸いにも、後遺症や痕が残ることはなかったため、同居人以外にはファッションと言って誤魔化している。また、虐待には性的暴力も含まれていた。その時の言い分が、決まって『お前を愛しているから』だったため、性的な行為を下心ではなく、愛故のものだと思ってしまう節があり、それに執着している。とはいえ、誰彼構わず抱かれるのは自身の性格上の問題であるため、行為の危険さや下心は頭ではしっかり理解出来ており、それを教えることもできる。ただ、自身にそれが向くと、無意識に愛故の行動だと思ってしまうだけで。 中3の頃のとある夜、暴力に嫌気が差して家に帰らず街を歩いていたところ、知らない男に路地裏に連れていかれ、無理矢理犯される。そういう出来事が何回かあったため、自分は"あいされる"のだ、ということを自然と理解し、また、自分の体で金を稼ぐことを覚える。その一環で、学校で行為を迫られていた所に、ソイツの同級生を名乗る先輩が止めに入ってくる。その止めに来た先輩は、それ以来自分の行動についてやたら気にかけてくるようになった。 家は何かと窮屈だったから高校を卒業したら家を出て"あいされながら"金を貰って生きていこう、と思っていたが、卒業式の日の夜、公園で暇を潰していたところ、その先輩が登場。行く場所が無いならシェアハウスをしないか、と提案してくる。 万一の時寝食に困るのは嫌だったため、あくまで保険としてシェアハウスに同意。すると先輩が、実家のカフェを手伝ってくれ、などと頼んできたが、断ると追い出されると思ったため仕方なく同意。当時は仕方なくだったが、今では調理師免許まで取得し、カフェの厨房に立っている。なんだかんだ言ったものの、気に入っているようだ。 先に述べた、性暴力を受けた時の言い分や、よく子供が『愛の結晶』と比喩されることから、"性行為＝愛の形"だと思っている。学生時代より頻度は減ったものの、シェアハウスを始めた後もしばしば男に抱かれに深夜にふらりと出掛ける。そういう日は、明け方や翌日の昼前に帰宅することが殆どで、その度に先輩に叱られる始末。だが、彼はなぜ叱られているのかが分からない。"愛されてる"から？まさか、そんなはず無い。だって彼は、"あいして"くれないから。 それに、 ─────片想いをしている。 相手は、シェアハウスで出会ったもう1人の同居人。3つ下の少年だ。 すらっとした体型で、結ってる黒髪がよく映える整った顔立ち。少し拙く感じる言葉遣いは、満足いく教育を受けれる環境に身を置けなかった影響らしいが、一生懸命学び、知識を身につけようとしている姿勢はとても素晴らしいと思う。優しくて、ふにゃりと笑う顔が愛らしい、とても素敵な人。 初めて顔を合わせた時、俺の普通とは少し違う髪と目を見た彼の口から出たのは、『きれい』の一言だった。 他の人は、こんなナリをしている理由をしつこく聞いてきたり同情したりしてくるというのに。 世の中にフィルターを掛けない、俺を褒めてきたその目が、その心が、綺麗だと思った。 彼にあいされたい…いや、"愛されたい"と、そう思った。 そう。思った、だけ。 彼が見ているのは、自身を救い出してくれたという先輩の方なのだ。 所詮彼にとって俺は、ただの"同居人のいい人"。 彼は知らないことを、主に恋愛的な行動や性的な行為の意味を俺に聞いてくる。 いや、まず同居人に聞きに行く。だが彼はピュア過ぎるのだ。とてもそういうことを教えられるような人間ではない。彼が教えてくれないから俺のところに来る。だからといって教えなければいけない、という訳では無いのだが、教えないと本当に手の届かないところに行ってしまうような気がする。それが怖いのだ。 だから、彼が何も知らないことを言い訳に、今日も少しずつ愛を彼のそばに落とすのだ、 [カラーコード] #A25768

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