タグ： 文照

自他ともに認める大天才。オレが天才だよって自分で言う。 流動的なものに惹かれるらしく作成した作品は依頼されたものでなければ全部爆発させるし写真にも残したがらない　のくせに人の作品はめっちゃ写真に残したがる　インプットに重きをおいており美術館や博物館巡り、映画鑑賞や読書が趣味。聞く曲がすっげぇクセ強い　食の趣味もすっげぇクセ強い　ノブが居たら過労死するくらい大体のことクセ強い　好きな食べ物はスウェーデンの親戚からたまに送られてくるシュールストレミング　そのせいでたまにスッゲェ臭ぇもんをサークルメンバーと囲っている　所属サークルは珍味の会　すっげぇクセ強い割に描くデッサンは素直で作る作品もどちらかといえば古典主義時代を思わせるものが多い。が、古典主義時代を思わせる作品の中に石で彫ったとは思えない現代的だったり自然的な繊細さを仕込む。流れる様な、動きを感じるような。大理石とは決して思えない作品を作る。 上記の通りインプットに重きを置いており、高校生のとき金貯めて単身でサグラダファミリア生誕の門見に行くしバチカン市国には親に頼って毎年ゴリ押しで夏休みに行くし小学生時代に弟子にしてくださいて藝大教授のところに行った　フッ軽の権化。無事才能を開花し今では個展や展覧会に引っ張りだこだが、やはり発注された作品以外全て壊す。発注も極一部の人間に限定しており、頑なに作品を残したがらない。撮影も禁止しているため、ネット上でも噂程度にしか存在が知られていない。そこに人から見て理解できる明確な理由があるかと言われればそうではない。強いて言うならば｢天才だから｣である。天才は、誰にも理解されないものである。 しかし当然ながら彼の中ではきちんと理由が存在している。自分の良い作品はこの世に残るべきで、向上途中のものは他者に淘汰されるべきだと、そう思っている。幼い頃から持て囃されてばかりで批評を受けなかったなりに考えた、自分の作品に対する自分からの最大限の批評である。それらはあくまで粉々になり、礎となることで作品として完成するのだ。ようするに爆発したやつらはまだあくまでまだ未完であり向上途中である。そこに残った粉が完成品である。未完といくら彼が主張してもそうは見えないものばかりの為、内と外で認識に齟齬が生まれている。が、それを理解させられるほど彼は説明が上手くはないし、外は天才を理解しない。 ｢爆発って芸術だし芸術って爆発じゃんね、君もそう思うでしょ？｣

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