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Alphonse Hivert 「花冷えに亡く季節」HO1 ボク/キミ 空へのあこがれを鑑みて2015パイロットベース、シナリオ事前情報を鑑みて取得する機会の無さそうな技能を入れ替え （他の言語、操縦→目星、生物学） 特徴表 (2.8)「芸術的才能」芸術技能にINT*3 アルフォンスは病気を抱えている。 アルフォンスには、過去と呼べるものがない。 それでも明るく朗らかなのは、たくさんの大好きなものに囲まれているからだ。 アルフォンスは空を眺めるのが好きだ。 キャンディーみたいな星々が、きらきら輝いて心まできらきらになった気がする。 アルフォンスは花を眺めるのが好きだ。 花の香りに包まれていると、うっとりとして気分が良い。 アルフォンスは動物を観察するのも好きだ。 それぞれ違った特徴があって、同じ種類でも全部違うのはなんだかとっても面白い。 アルフォンスは天気の良い日が好きだ。 太陽の日差しを浴びた衣服は、特別良い香りがして気持ちが良い。 だけど、天気の悪い日だって嫌いじゃない。 雨に濡れた土特有の匂いは、不思議と心が落ち着いてくる。 そして、雨が止んだら、色とりどりの虹が出るのだ。 アルフォンスは美しいものが好きだ。 彼女の身体を彩る薔薇を、何よりも美しいものだと思っている。 アルフォンスはきれいなものが好きだ。 キラキラと太陽を受けて輝く彼女の髪を、世界で一番きれいなものだと思っている。 アルフォンスはかわいいものが好きだ。 ひかえめにはにかんだ彼女の表情を、誰よりもかわいらしいものだと思っている。 だからアルフォンスは、絵を描くことが好きだ。 大好きなものを忘れてしまわないように、忘れてしまっても思い出せるように。 たくさんたくさん描いて、大事に大事にしまっておくのだ。 だから、アルフォンスは不幸なんかじゃない。 記憶がなくたって、ちっとも悲しくなんかない。 ――だって、世界はこんなに素敵なんだから！ 「ねえ、　」と少年は言った。 僕達、きっとどこまでだって行けるはずだ。 この空に、枷なんてない。 この病気が治ったら、世界の綺麗なものを、たくさんたくさん見に行こう。

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