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オカルト雑誌の記者。 自分で調べ物をしたり、現地を訪れての取材が得意だが、反面、インタビューなどの対人取材が苦手。 基本的に内向的な性格だが、一度気を許した相手にはとても距離が近くなる。 家白村へは、急にいなくなった会社の先輩、高橋美咲を探しに訪れた。 （tips）車の運転中は人が変わったように攻撃的になる。 （モノローグ） どうしてあの人は私を置いていったのだろう。 私のことを見てくれるのは彼女だけだったのに、美咲さんにとって私はただの友人に過ぎなかったのか。 高橋美咲さん、同じ会社の先輩で私と大して年齢も変わらないのにとても優しくしっかりものだった。 困っている人を見過ごせない質なのか、私だけでなく彼女に助けられた人は多くいるだろう。 そして私の大切な人。この想いも独りよがりのものだったのかもしれない。 もう彼女がいなくなって1年が経つ。 会社の席もなくなることになり、その掃除を私が買って出た。 そこで見つけたメモには「家白村の取材に行く」とだけ書かれていた。 もっと早く気付けばという後悔と一縷の望みに背中を押され、私は「家白村」へと向かうのだった。 （エピローグ） もう彼女は帰ってこない。 家白村での出来事は、忘れたくても忘れられない。 私の独りよがりな気持ちはどうしようもないものだったけれど、彼女が遺してくれたもののおかげで私は生きている。

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