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表向きは秘書という名のボディーガード。表にはあまり知られてはいない結城財閥の一人息子(KPが娘が良かったら娘)の護衛を担っている。 結城家とは曾祖父・母の頃からの付き合いで、幼い頃からの知り合いで、進路選択の時期に結城家当主より「うちの子の護衛を頼まれてくれないか。君は碧が生まれた時から碧と遊んでくれていたし、碧も君のことを好いているようだ。君になら安心して碧を任せられるんだよ。」と頼まれ父母に相談したところ双方とも快く受け入れてくれた。『自分に碧を護れるだろうか...』と最初こそは悩んでいたものの、先生に進路決定を急かされながらも自分の心とゆっくり向き合い、引き受けた。先生からは「君に秘書って、ほんとに大丈夫？」と疑問がられたが、卒業までに検定に必死に取り組み、驚かれたが、認めてもらうことに成功した。同窓会の時は「あの”朱”がまさか秘書なんてな。」と少し話題になった。 ”朱”はやればできるが、自分のためにはやってこず、テスト等々は授業中に聞いた限りでそれなりに点数をとっていた。友達とは深くは関わらなかったが、一緒にばかやったりはしていた。部活もせず帰宅部として適当に金を稼いで親とあそんだりしていた。その貯金で秘書検定準1級、国際秘書検定(CBS)を受け1発合格をしている。 財布の中の物は、碧が中学卒業時に書いてくれたもので長い間財布に入っている。たまに読んで、貰った日の夜に１人で泣いたのを思い出す。しかしなぜか読みたくなる。 碧は現在高校１年生で思春期ではあるものの昔から運動や勉強に必死になって一緒に取り組んでくれる”朱”のことが人として好きで将来像として見ている。0才の頃から”朱”に遊んでもらっていたため意識がある頃から”朱”のことをいいお兄ちゃんとして見ていた。４歳の頃から”朱”といる時間が多くなった。小学生の後期にうっとおしいと思っていたが一緒に喜んだり、悩んだりと懸命な姿が自然とそう思わせなくなっていた。財閥の後継者ということもあり、習い事、部活等々あったが”朱”と一緒に乗り越えてきた。跡継ぎに対しては頑張ろうと努力しているいい子である。 ”朱”の現在の性格に似て、おとなしいがはしゃぐときははしゃぐし、面倒見がよく周りをよく見ている子である。普通に優等生。 この職に就いてから、最初の基礎トレはかなりきつく辞めたくなるほどだったが、碧が「僕(私)も一緒にやる」と一緒にやるようになってから充実したトレーニングになり碧にはすごく支えられた。碧の要望で結城家の敷地に家を構えてもらい、そこに両親が暮らしている。最初は両親はすごく申し訳なさそうにしていたが、今では結城家の人と楽しく暮らしている。”朱”と碧はこれとは別に結城家の敷地内に別居を構えてもらい、食事以外ではそこで暮らしている。その家は4LDKで空き部屋は各々の倉庫と化している。たまに夜更かししてゲームをしたりと碧の息抜きにも付き合っている。まぁ、楽しいから自分の息抜きにもなるし。 最近は碧と一緒に出掛けたりすることが多い。碧が友達と出掛ける際は碧と当主に許可を得てそれなりの距離を保ちながら護衛することがある。碧は「別に一緒に行動すればいいのに」と言われることがあるが、友達との時間も大切にしてほしいという想いから、距離をおいて行動を共にしている。 最近では、結城財閥当主が身体の疲労を労わってくれ、護衛をもう一人増やしてくれた。双方の時間が空いた際は２人体制で何が起きても対処できるように配置している。もう一人の護衛は工藤(女)で護衛について約2年半くらいになる。碧もだいぶ慣れてきて3人でゲームをするようになってきた。ちなみに工藤はゲーム経験がなかったため”朱”にも碧にもボコボコにされる。 結城財閥は製薬会社でこれまでに多くの病気の特効薬やウイルスや細菌の研究等こなし、大きくなっている。が、結城財閥の名が表には出ないようにいろいろな工夫をしている。碧をまもるためでもあり、結城家をまもるためでもある。

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