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重國 友文 (しげくに ともふみ) 1907年生まれ 出身:大阪 経済学者　マックス・ヴェーバーに学ぶために経済学を志した 家族構成 父 重國 昇三 (しげくに しょうぞう) 元官吏。現役時代は台湾総督府の財務局に赴任していたことがあり、ある程度の台湾語を喋ることが可能。息子達には台湾での出来事をよく話していた。次男の友文にはいつか台湾へ渡って欲しいと願っている。 兄 重國 幸文 (しげくに ゆきふみ) 友文の2つ上の兄。35年時点で徴兵されているため大阪にはいなかったが、室戸台風上陸の際、運悪く帰郷していたため行方不明になってしまった。寡黙だが強い祖国愛のある人物であった。 1935年の渡独以降ドイツに住んでいる。早稲田大学の政治経済学科を専攻し、35年日本国外の知識を得るという名目でヨーロッパへ渡った。 父は元官吏で自分も軍人になるように幼い頃から言われていたが、本人は軍人になる気はさらさらなかった。学生のため徴兵検査は猶予期間をもらい、軍人ではなく知識人として日本のために働きたいという思いで政治経済学科へと進学した。 大学在学中は篤志家の書生として雑用をこなしつつ勉学に励んだ。血のにじむような努力の結果23歳で大学を卒業。卒業後はたまに家業である食堂を手伝いながら大学院へと進んだ。しかし、1934年9月21日の室戸台風上陸で父と兄が死亡し実家は壊滅。無事大学院を卒業し、父が生前に貯めていた僅かな遺産と自身の貯金を使い1935年に渡独。渡独前に徴兵検査を受けたが丁種合格となり徴兵されなかった。4,5年後には帰国する予定であったが、1939年の第二次世界大戦勃発により帰国困難となりそのままドイツに移住。また同時期にT4作戦も開始された。その際に同じ躁鬱患者のホルスト・H・ホーベンと友人になり、彼を匿うために田舎へと逃げた。しかし彼は精神障害患者でありながら、「優生学に基づくのであれば自分は処分されるべき存在である」という考えを持っていた。友文はそんな彼を「優生学は間違っている。人間は皆平等であり差別されるべきでない」と何度も諭していたが、1940年ある日の深夜に彼は灰色のバスに乗って以降消息を絶った。彼の処分を知り合いから聞かされた友文は「自分の正義とは、この世界の正しさとはなにか」を第二次世界大戦が終戦した今でも自分に問い続けている。 それに伴い日本の移民制度や優生学について「自分を不幸に陥れた原因」だと決めつけ、昔持っていた日本への親愛をなくしている。 CV:hasimoto　koutarou

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