タグ： 海も枯れるまで

　 　八百 丘尼光（ヤオ クニミツ）　 「カノヨ街」HO1　人魚の剥製　のIFとして作成。 　カノヨ街では"八百子(ヤオネ)"としてネカマをしており、他のPCからは姐さんと呼ばれていた。八百丘尼光とは、人間の彼の名前。 　婚約者が居り、プロポーズが成功した日にカノヨ街へ閉じ込められた。 　 　 　 　ヴィノムスのシステムエンジニア。 　カノヨ街のシステムを作り上げた1人。 　しかし組織の上層部がこのシステムを悪用、 　人間の脳を演算装置として邪神をデジタル世界へ生み出そうとしていた。 　その目論見に気づいた八百は反発。 　プロジェクトを取り戻す、または破壊を目的とし、 　核となる装置"かもす様"の贄として囚われていた少女カノを逃がす手引をする。 　八百は少女の担当医という体で常日頃から親密であった。 　だが、カノも八百も逃げきることは叶わず。 　二人共捕まり、電子化されてカノヨ街へと閉じ込められてしまう。 　カノと離され、八百子として周囲に正体を偽りながら、 　救出と脱出の機を窺っていた八百。 　 　そして、八百は"AIの漁火"にてカノに再び相まみえる。電子世界の管理者と成ったカノに。 　世界の破壊とカノの破壊は同義であり、八百は苦悩の末、カノの精神体をハッキングし殺害する。 　守りたい者を自分の意思で殺した八百は発狂。 　(本来の彼はこのあと、KPのオリジナル設定でカノのコンピューターによる精神ハッキングにて発狂を解かれ、生還しています。 　しかしIFの八百にはそれが無く、婚約者も居なかった設定にしています。以降、「海枯れ」の為のIF設定です。) 　持っていたナイフを己の喉笛へ突き立てるが、 　死ぬことも叶わず精神体は肉体へと返る。 　組織は崩壊、邪悪な目論見も破綻した。 　しかし、もうそんなことはどうでもよかった。 　深い藍色をした、電子の海。 　あの海で、俺は死ななければならなかった。何故俺は、俺だけが生きている。 　あの子を殺してまで。俺は、俺はあの場で死ななければならなかったのに。 　 　深い自責の念と、死への願望、生あることへの絶望。 　それらは彼の認識を捻じ曲げる。 　今、彼の目には、自分の姿が八百子の姿見えている。何故か人魚ではなく足があるなあと思っているが、それもどうでもいい事だった。 　あの日から彼の心は、藍色の海の中に沈んだままだ。 　立ち絵として送った画像は八百子の姿。 　マテマリさんのキャラには本当は現実の彼の姿が見えていますが、 　これは裏設定のため、マテマリさんには終わるまで言いません。 　 　八百丘尼光、彼は。 　自殺未遂で終わったあの日を再現し、海の中で死ぬことを強く望んでいる。 　

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