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大学を出てすぐ大物手品師に師事し手品、イリュージョンの経験を18年近く積んだベテランマジシャン。 10年目以降体を張ったパフォーマンスにも挑戦しておりその腕はピカイチ。 しかしながら決して思い上がることはせず｢ベテラン｣と呼ばれるようになった今でも子供会の簡単な手品から大掛かりなイリュージョンまで受けた仕事は必ずこなす。 既に両親が他界していること、営業で全国を周り言わば"帰る場所のない"生活をしていることから"失うものは何も無い"というスタンスで行動しており最近では｢大切なもの｣を捜し求めている。 大学では意外にも物理学専攻。当時は不真面目な学生だったことと単純に加齢もあり一般人よりちょっと毛が生えたくらいのことしか覚えていないがそうは言っても"超常現象"に否定的になってしまったために"魔術師"や"魔法使い"と扱われることやそう名乗るマジシャンを内心ちょっとだけ嫌っている。ただ実際にガチガチの魔法伝説を嫌っているかと言うとそうでは無くむしろ本人も欲しがっている。 浮羽笑怒（おじPC）とはよく巡業で一緒になり、そこそこ仲がいい。 しかし浮羽の機械音痴のせいで連絡先交換までは行ってない。有馬は「石倉三郎」として彼のことを認識している。 ｢いいですか、事象には必ずタネや仕掛けがある。ただそれを理解できるか出来ないか、その差なんですよ。｣ 赤い目のお嬢ちゃん 最近のガキは大人に対する口の利き方がなっていない。 俺が高校生の時はそれこそ1個上の先輩にタメ口効いただけでぶん殴られても文句が言えないレベルだった。 にもかかわらず最近のガキはため口だわ営業妨害するわ、何を考えているんだか。 そしてあのとき不思議な出会い方をしたお嬢ちゃんの第一印象もそんな感じだった。 困難に協力して立ち向かう意思がみじんも感じられない、そんなことを思っていた。 もちろんため口かつ普通のクソガキとも違う何かを感じた。まああれだ、石倉さんとは絶対仲良くできないタイプだわ、あれ。 だが俺は違う。俺は彼女の中にある何かを探りたくなった。 結構いてえ蹴りは食らったがそれ以上の価値のある情報をゲット、まあそりゃクソガキになるのも納得の出自だった。 だが調べていくと彼女は決してクソガキなんかではなかった。むしろ最近の若いもんの中じゃ群を抜いてしっかりしてる。 彼女は狩られる側ではなく狩る側に立つ覚悟を決めてる。 そして俺は彼女の"狩り"がういまくいくと信じている。

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