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オリーブ・ヴァイオレット・デュランダル 人間社会に溶け込んでいる吸血鬼。 中性的な青年。かなりフランクな性格と口調。 一人称は普段は“私”、吸血鬼だとバレてる相手には“我輩”。 自分が覚えている限り、最初の百年は人間を支配しようと思ったけど全然同胞見つけられないし仲間増やせない上に、人間同士で勝手に戦争で殺し合ったりこっちは何もしてないのに魔女狩りと称して残酷な行為を行いまくるのを見て「え……人間こわ……」と完全にやる気が削がれてしまった。 山奥で隠居するのもアリかと思ったが食料が得られないし暇すぎるので、普段は医者のフリをしている。 元々は血を簡単に手に入れられるという単純な発想で、【変装】で人間のフリをして軍医に弟子入りしたのがキッカケ。 (【医学】と【剣(サーベル)】はそこで習った)。 昔は各地を転々としていたが、雨と霧が多いロンドンの気候は太陽の光も少なく帽子や外套で肌を隠しても怪しまれないため吸血鬼の自分にとっては最高の環境である。 医者はそれなりに激務であり多くの人間と触れ合うので暇つぶしにもちょうどいい。 これは「人間は『命の恩人』に関しては全くの無防備になる」という共通点を見出したオリーブ本人の哲学に基づくものであり、実際に患者本人やその大切な家族などを助けた際に一言二言話しかけるだけで面白いように人生の生い立ちを語ってくれる。無限の時間の中での娯楽の一つでもあるため、一人一人の話を物語として真剣に聞き、共感し、じっくりと味わうため話している患者も心地よくなる。 飲み食いしないことを訊かれても「私のパンは教会や貧しい人に寄付しているのです。必要な分は夜にこっそりと食べたいるので問題ありませんよ」とか言っとけば勝手に涙を流して感謝される。 実際に夜中に瀉血療法で出した血液をストックして飲んでいるので嘘はついていない。 また医者として熱心に働けば信用も得られやすいので厄介な宗教団体などに目を付けられにくくなる、という合理的メリットもある(別にそれでも構わないけど磔にされたり拷問されたりは正直めんどくさい)。数え切れないほどの死に別れを経験しているので“いざとなったら即夜逃げ”にも躊躇がない。 (【目星】【聞き耳】【オカルト】で自分の噂が流れていないか情報収集を行い、【隠れる】【跳躍】で夜逃げを行なってきた) 人間のことは 「人間ってチョロすぎw」 「ちょ〜〜〜と『私の使命は皆さんを救うことと信じています』って囁きながら不眠不休で貧富問わずに傷の手当てしとけば簡単に手玉に取れるんだから余裕wホントいいおもちゃw」 と見下している。 でも力(STR)は人間並なので何度もやべー宗教団体の大男に『人間を舐めやがって……！』とわからせられそうになってるがこっちは不老不死なので相手が死ぬまで戦闘続行するので全戦全勝。 ある時出会った看護婦志望の少女に「これから戦争に？だったら患者を綺麗なベッドで寝かせて定期的に換気したら良いことがあるよ」と一言だけアドバイスしたことがある。 移ろいゆく時代の中、自分のような怪物や宗教は役目を終えるべきだと感じている。 怪物は伝説に、伝説は物語に、物語は虚構に。 この喜劇のエンドロールは何処か。

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