タグ： もふクトゥルフ

　 　「人は極めて愚かだ…だがそれ以上に繁殖能力に長けており、群れる事が得意なようでな。」 　「喰らえと？残念ながら私の主食はそれではない。」 　「いかんな。人間相手にこんな話をすべきじゃ無かったろう？」 　不浄の毒蜘蛛。祟り神。 　常に毒性を持つ瘴気を放っており、近くに居るだけで人の身体に害も及ぼす化け物。 　触手や触肢で振れた所から生き物の身体は腐り、植物は枯れる。 　食べなくても死なないが、本能的に人の脳髄を求め食らう。 　PC1の事は、彼に関する記憶がずっと自分の中にあったため、 　味に興味があり、同じくその脳髄を食らう為に探し求め攫った。いわば「本能的に」彼を探したのである。 　普通の蜘蛛と同じ事は大半でき、魔術のようなものも使える。 　口となり得る器官は3つある。 　姿を消す事もできるが、放たれる瘴気によりその居場所が分かる。 　 　一人称：「身共」「私」 　二人称：「其方」「君」 　三人称：「其方ら」 　……………………………………………………………………………………………………………… 　昔は山の洞穴に住んでおり、その際、近くの田舎の村落で神として祀られていた。 　供物が定期的に納められ、毎年一人、選ばれた村の子が贄として螫舌に捧げられていた。 　生贄を捧げる代わりにこちらも村には手出しをしないようにしてもらう、 　といった具合のよくある風習である。 　(まぁこちらとしてはそんな約束をした覚えはない上、向こうが勝手に渡してきた、と思っては居たが。) 　最初のうちは捧げられた子の頭蓋を食らっていたが、 　毎年捧げられるうちに、捧げられた「人の子供」が 　持ち得た知識や記憶の方に興味が湧き、少しの間、食わずに傍に置いておく事にした。 　子を捧げられる度に、「其方の話を聞かせておくれ」と頼んだのだ。 　化け物が畏怖の対象でしかなかったのだろう、 　そんな時、子どもたちは泣きながら必死に話をした。 　その中で沢山の話を聞いた。家族の話、友達の話、村の話。 　そのどれもがこの忌まわしい神にとっては振れた事のないもので、とても興味深いものだった。 　人が言う「家族」「友人」もしくはそのどれで無くてもいい、 　自分もそんな「何者かとの繋がり」を持ってみたいと考えた事もあった。 　何せ退屈な余生だ。不老不死で死ぬ事もできず、嫌でも生かされる。 　そんな中で、この化け物の中には「本能的に人を食う事」 　以外に意味や価値のある事など1つもなかったのだから。 　しかし、その願いは叶わなかった。 　傍に置いておいた子供は、自分から放たれる瘴気のせいで 　数日もしないうちに弱りきり、死んでしまう。 　こちらからは手出しをせず、死んだ所で子供の脳髄を啜った。 　偶然だろうか、生まれつき毒に耐性がある子どもが捧げられた事もあった。 　その子とは一週間程一緒に居られ、いつもより多くの話が聞けた。 　しかし、気が付いた時にはその子の頭蓋の味が口腔内に広がっていた。 　それはきっと、「本能」であった。 　獲物を目の前にすれば、必ず少しずつ弱らせ、最終的には食らってしまう。 　捕食行動は自分の意思とは関係がなかった。 　それが「化け物」である自分にとっての「本能」であり、抗えないしがらみなのだ。 　そんな事が繰り返されるうちに、 　自分と彼らはやはり、異なる生き物で、互いに交われぬ存在なのだとハッキリと理解した。 　……………………………………………………………………………………………………………… 　数百年近く堕落と安寧の時が続いた。 　後に洞穴に残されたものは 　過去に食らった生贄の頭蓋の山と、ボロボロになった大量の札や切れかけた注連縄。 　小さな田舎の村落の風習など、時の流れの中で風化し忘れ去られてしまった。 　ここに居た神を覚えて居るものなど今となっては一人も居ない。 　この醜い一匹の化け物が、 　ある時人と同じように「人との繋がりを望んだ事」など、誰も知らないのだ。 　1900年代に入った頃、 　麓に新たにできた村落で地滑りや災害、作物の凶作などが立て続けに起こった年があった。 　そんな時、最初に誰が言い出したのか、 　こんな噂が囁かれた。「山に住む化け物が祟りを起こしている」と。 　実際この化け物の力や瘴気が影響を及ぼしていたかは定かではないが、 　彼らに起こった不幸への怒りや憎しみの矛先が全てこの化け物に向けられる事になったのだ。 　武器を手にした村民たちが山に押し寄せた。 　(けど普通にコイツは死なないので対峙した時に皆食べました) 　50人弱に及ぶ村民の首のない遺体がこの山で発見される事になった。 　今の段階であれば人間如きの力がさほど脅威にならないにせよ、 　ここに居られないと判断するには十分な出来事であり、この事をきっかけに追われるように山を出た。 　しかし行く宛などなかったのだ。 　その後は人の少ない場所を転々としたが、この化け物が歩くだけで 　生き物は死に、草木が枯れる為、どこへ行っても居場所がなかった。 　(拠点を移動する度にこの化け物が居る場所が「呪われている」との噂が広まり、 　興味を持った人間やら 近隣の住民やらが放っておいてくれなかった。) 　わざわざ人の少ない所を選んでやってるのに何でわざわざ餌の方からこちらにやってくるんだ…？不思議です 　現在は廃神社を拠点にしているが、ここにもそう長くは居られないと思っている。 　周囲には蜘蛛の巣を張りまくってます。 　……………………………………………………………………………………………………………… 　■【噛みつき】/ダメージ：1d10+毒(毒はPOT20の麻痺毒) 　　　毒が打ち勝った場合、犠牲者はただちに身体が痺れ1d6時間動けない。 　　【麻痺させた相手を食べる】(自動成功)/ダメージ：1ラウンドにつきINT1ポイント 　　【蜘蛛の網を投げる】/ダメージ：絡め取り 　　　絡め取りのSTRはSIZの半分と同じ値である。 　　　逃れるためには対象のSTRと抵抗表で競わせる。 ……………………………………………………………………………………………………………… 　■【鉤爪】： 1d6+db 　　【触手】：　3d6または<組みつき> 　　　装甲：5ポイントの硬い殻 　※マレウス・モンストロルム 　　［アトラック=ナチャの娘(メイン)］+［レンのクモ)］ 　　［ラーン=テゴス］［ゴル・ゴロス］より引用 　……………………………………………………………………………………………………………… 　HO『人外』秘匿（HO2） 　あなたはいつから自分が存在しているかを覚えていない。 　気が付くとあなたという存在はそこにいたのだ。 　記憶の中にあったのはHO 人間（以下、PC1）への執着心、そしてPC1の顔と名前だけだ。 　あなたは執着心のままずっとPC1という人間を探し求めていた。 　そしてあなたはとうとうPC1を見つけ、現在拠点にしていた廃神社にPC1を攫った。 　攫った理由は好きに設定していい。 　あなたは人間に迫害されながら生きてきた。 　人に虐げられ、人に嫌われながら生きてきた。 　あなたは自身が異形であることが嫌で仕方ない。 　人間になりたいと常々願っている。 　あなたの年齢はいくつでも構わない。今までどんな場所に行っていても構わないし、どんな風に生きていても構わない。 　ただし加齢による成長ルールは適用しない。 　あなたはキャラシ作成時、ステータス値に追加して好きなように15ポイントを振り分けることが出来る。 　ただしSAN値はステータス値にポイントを追加する前のPOWの値×5で固定となる。 　POWを10から20にしてもSAN値のみ50のままになる。幸運やMPは上昇する。 　ステータス値に上限は無いためAPP18+15でAPP33にしても問題は無い。 　SIZにも指定はないがあまりに大きいとシナリオ内で探索する際に不都合が出るかもしれない。 　20を超えているステータス値×5（INT20×5のアイデアなど）を振る場合は99で振ること。 　（例STR10 CON10 POW10 DEX10 APP10 INT10 SIZ10 EDU10のステータスができた場合、 　STRに3ポイント、CONに3ポイント、APPに9ポイントを振り分けSTR13CON13APP19にできる） 　あなたは長く生きるうちにクトゥルフ神話技能を獲得しているかもしれない。 　クトゥルフ神話技能を望むなら20%まで獲得できるが、獲得した分だけSAN値を減少させる。 　……………………………………………………………………………………………………………… 　AF『神の器』 　小さな折り紙の人形。どうしてか気が付くといつもポケットに入っている。 　使用するとPCたちが使う『神格の招来』の呪文成功率を10%あげてくれる。 　一度使うと燃えてしまい二度と戻ることは無い。 　神の器であるあなたたちの特別な力。

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