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とある宗教国家に子供が生まれた。子供はその国では非常に珍しい赫い瞳を持って産まれた。その国では赫い瞳を持つ人間は神の寵愛を賜って産まれたという言い伝えがあり、その子供は出生と同時に祀られた。親から引き剥がされ、幼少期は教会管轄の施設で不自由なく生活を送った。 退屈な生活の中、子供は戦争という悪しき文化について学ぶ。周りの大人は戦争とは無益で愚かな行為と言ったがどうしても教材から目を馳せない。子供は９歳で初めて火を、爆発を知り虜にされた。大人は子供が煌びやかなものに興味を持ったのかと思い、一人のために花火を上げたが一切の興味を示さず。そこから科学に興味を持つ。 多くの大人は子供を忌避したが、神父だけはこの子がしたことをさせなさいと、本を読むのを許可した。数年で国立図書館の科学に併記に関する本を読破。その後新兵器の可能性についての論文を国の研究機関に提出。たまたま有名教授の目に止まり、一気に有名に。 神に愛された科学の申し子とされ、すぐさま名誉研究員の地位を頂くがそんなことはどうでもよく、ただ最新の機材で研究をできる喜びで満ち溢れていた。美しく苛烈な爆発を見たい。それだけのために睡眠時間すら削り研究に没頭。たまの教会としての活動と研究同時にこなしていたので、体を壊すことがしばしばあった。 気がつくと、自分は研究所の所長の座にいた。経緯は覚えていない。ただ自分は研究していただけだから。そして知らぬ間に戦犯として捕えられる。何故？戦犯？戦争になんて参加してないのに。わけも分からず処刑されることになる。 思い残すことがあるのならただ1つ。研究途中の爆発物の完成させ、その輝きを目に焼き付けたかった。

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