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Cocシナリオ「其は誰がための選択か」のPL2 同シナリオPL1 帆鳥光の娘である。 病弱で入退院を繰り返す薄幸の美少女。 趣味は手芸やハンドクラフトなど。腕は素人ながらも確かなものでネットで販売などもしている。 また、入院生活でそれなりに暇があるため学業の成績は良い方。 自身のことを知るために医学などを習得。 実は両親が離婚しており今は母と暮らしている(尚入院)。 しかし心としては以前のように過ごしたいと思っている。 更に、両親の離婚とかいうストレスフルな出来事のおかげで以前にも増して体調を崩しがちになる。 *重大なネタバレあり PL2　あなたは死んでいる。 呼びかける声は震えてはないだろうか 嘘をついた。 はじめから自分はもう死んでいるのだと気づいていた。 心配させたくないなんて言ったけど嘘だ。 完全に全部が嘘だったわけではない。 でもね、同じくらい強く思った。 自分へのご褒美だと。 死んでしまった自分へ、神様とかそういうすごい力を持ったひとが与えてくれたさいごの褒美。 だから少しでも長くお父さんと一緒にいたくて黙っていた。 目覚めた時も思ったけれど、私はいつの間にか嘘が上手くなってしまったようだ。 だって目が覚めたらお父さんがいてお父さんも死んじゃったかと思ってすごく心配したのに、何もバレなかった。 事故の時に来ていた服が見つかった時も驚いて取り乱してしまったけれど、それにしてはうまくやったと思う。 これなら、私が死んでることがバレずに好きなだけお父さんと一緒にいられると思ったんだけどなぁ。 「お父さん、私にも見せてくれない？」「懐かしいなぁ」「もっと近くで」 大丈夫、自信を持って。 知らなかった。 ずっと気づけなかった。もしかしたらお父さんといられることがうれしすぎて、ずっと一緒にいたいあまりに気づかないよう にしていたのかもしれない。 そうだ、当たり前じゃないか。 死んだ私がいるんだったら、ずっとここにいたらお父さんが死んでしまったっておかしくない。 どうして気づけなかったんだ。 早く、早く。 お父さんは優しいから、頼めばずっと一緒にいてくれる。 いや、頼まなくても一緒にいてくれる。 でもそんなのいやだ。生きててほしい。 思い出の詰まったそれを、二度とは手に入らないその光景を 写真に手をかけた瞬間だった。 「どうして」 「お父さんなんて大嫌い」「そんなの全然嬉しくない！」 嘘だよ、嘘だよ、嘘だよ。 なんで騙されてくれないんだよ。 なんで帰ってくれないんだよ。 なんで一番欲しい言葉をかけるんだ。 なんで私はこんなに嬉しいんだ。 「ねぇお父さん」 愛してる 大嫌い ごめんねお父さん。 でもね、まだ縋っていたいの。 言い続けていれば呆れて帰ってくれるかもしれない。そんなわずかな可能性に。 私お父さんが私を選んでくれたの、本当はすごく嬉しかった。 でも同じくらい...ううん、もっとずっと強くお父さんに生きててほしいって思うから。 「お父さんにぴったりの花だよ」 夜と夕方を混ぜたような幻想的なその花を渡す。 近くの花屋さんから拝借したものだ。 あわよくばそんな私に幻滅して帰ってくれないかという気持ちもある。 やめて、どうしてそんな嬉しそうな顔をするの？ だってその花は 竜胆　悲しむあなたを愛する キャラクターロストです。お疲れさまでした。

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