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黒羽 矜恃 (くろば きょうじ) 交番勤務の警察官で巡査部長。犯罪の少ない街に務めているということもあり、もっぱら仕事中は暇を持て余している。無気力そうな雰囲気から不真面目でガサツな人間と誤解されがちだが、その実ナイーブなところがある。 空手と柔道の心得があり、体術に長けている。 7年前に5つ歳上の「白川 歩美」と結婚する。夫婦仲は良好だったが、彼女の連れ子であった「白川 泰雅」は彼を父として認めなかった。 どうにか距離を詰めようと必死になる黒羽であったが、その努力が実るよりも早く歩美は帰らぬ人となる。籍を入れてわずか3年のことであった。 この事件を皮切りに泰雅はますますグレ出す。二人は同居していながら、気まずい空気が家の中に充満する日常を送っていた。 はじめは泰雅の父親になろうと全力だった黒羽も、今では何が正解なのかわからず放任気味になってしまっている。 白川 泰雅 (しらかわ たいが) 17歳、高校生。女手一つで育てられ、父親のいない世界で生きてきた。 11歳のときに母が再婚。姓を黒場に改めるが、3年後に唯一の血族であった母を亡くすと再び白川を名乗るようになる。 黒羽に養ってもらっている身ではあるが、まだ彼を父として認めてはいない。 素行不良でヤンキーに片足突っ込んでいる。前科はまだない。

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