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◯メーヴェ(Möwe)/鴎(かもめ)/『かいぶつたちとマホラカルト』HO天使 ・鴎蘭,アングレカム=『美しい淑女』『優雅』『祈り』『いつまでもあなたと一緒』 『――――あなたは、信仰である。』 ・鮮やかに美しく手入れをされた青みがかった濡れ羽根の髪を些か短めに切り揃え、光の加減によっては現れる天使の輪を煌めかせている。 　双眸は、雲一つなく晴れ渡った蒼穹と蒼海を宝石として固めて磨き抜いた蒼。柔らかな慈愛を込めて、常に花が綻ぶようにも細められている。 　微笑みが無ければ、何処か、凍えるような印象を与えるまでに整った容貌でさえもある。 　そうして、真白い衣服を黄金によって装飾された衣装を纏って佇むその姿は、天使、或いは天の御遣いを思わせる。 ・朗らかで陽気、けれどもどこかぽわぽわとした空気を纏った女性。 　少々抜けている気質もあり、時折周囲を唖然とさせる言動をし、けども当人はあらあらとぽやっと笑っている。 　あまり些事を気にすることなく、何事も受け止め、微笑んでしまえる胆力を持つ。 ・医療知識が豊富。 　半ば医者にも等しいだけの技術を得ており、専門的な外傷の治療から、精神的なケアまで、不思議なほどにさらりと熟す。 　歳の割にはあまりに優れた技術、それこそ奇跡のようなものではあるが、それを彼女に問い掛けたとしても、「そうねぇ、天使さまのご加護があるからかしら？」とほわりと微笑まれるのみ。 　実際、自身にも覚えが無いのだから、そうとしか答えられようがないのだから。 　思うがままに、意思とは何処か別のところで動く指先と、自然と出てくる言葉が、すこし不思議。 　けれど、それで人を少しでも救えるのならば、まあ、それでいいわね。 ・趣味、のようなもので、ボランティアもどきのことを時折している。さして意識している訳ではなく、何となく、困っている人間には手を貸してしまう気質。ある種、当然とさえ認識している。 　医療知識と、不思議な信頼を与える言葉、そして浮世離れした少々神々しい容貌と相まって、何処か人ならざる雰囲気を他者に与えては、気付けばその場からいなくなっていることが多々あり、時折それが、人外説を加速させているとかなんとか。 　実際は、ふらりと興味が別に移り何気無く歩いたら道に迷った、それだけである。 ・自身の記憶が半年を境にすっぽりと抜け落ちてしまっていることも、正直あまり気にしていない。まあ、生きていればそういうこともあるわよね、な気持ち。 　今は生きているし、何より、「幽霊」に拾われ、衣食住にも困ってはいない為、やっぱりさして気にしていない。 ・然し、気になっていることもまた事実。 　それは、純粋な興味。己が一体、どんな人物で、どんな過去を持っていたのか。今在る己は、どんな過去から構成された人物であったのか。 　ただ、それが気になっている。 　故に、思い出せればいい、とは思ってはいるものの。特に焦ることも無く、特に悲観することも無く、ふわふわと風に花が揺れるが如く朗らかに笑いながら、過ぎる月日に全てを任せている。 ・ただ、他者に伝えたとしても、あまりメリットはないだろうから。さして話してはいない。 　記憶の欠落によりどうしても引き起こってしまう諸々の反応は、少し意識をして演技をすることで、天然・抜けていると自然と見せかけている。 　必要とあれば伝えるけれども。 　――――でも、私だって分からないんだから、どうしましょうね？ ・メーヴェ、という名前は。 　記憶も無く、ぼんやりとしながらも、途方に暮れていたあの日。 　どうしようも出来ず空を見上げていたときに、ふと、頭上を過ぎ去った鴎を目にした瞬間、脳裏に過った言葉だった。 　直後、幽霊から声を掛けられ、この組織へと連れて来られ。 　そう名乗ったのは、やはりあの時見た、鳥の翼が――――ほんの刹那とはいえ、天使のはばたきと、見間違えたことが、どうしても頭から離れなかったから。 　あと、そう。時折鴎は、風に飛ばされて、海からずっとずっと離れたところまで飛んできて、迷子になってしまうこともあるっていうから。 　なんだか、私には丁度いいでしょう？　なぁんて。 ・自身を拾ってくれた『幽霊』のことは、「れいさん」と呼んで慕っている。 　何も全く分からない真っ白な状態で途方にくれていたところを、けれども拾って、「天使」の役割も与えてくれて、一緒に住んで色々と教えてくれたことに、本当に感謝をしているし、懐いている。たぶん、兄に懐く妹的な懐き方。 　抜け落ちてしまっていた生活の彼是も彼に教えて貰ったために、好みや所作が彼に似ている。特に好きな食べ物の好みはほぼ一緒。元からあまり食の拘りが無かったが、彼が食べているヨーグルトやフルーツなど、あっさりとした食べやすい味が好みにあったよう。 　食事を用意してもらう代わりに、食器洗いや片づけを教えて貰ったら、それらをせめてもの御礼として熟している。 ・また、日々あまり体調のすぐれない彼のことを基本的には心配している。 　少しずつ知識を教えて貰う内に、それらや、またテレビや本、他の日常生活などで見聞きした物事、そしてなぜか持っている医療知識を参考に、時々彼の面倒を見ている。といっても、水を渡したり、寝て貰ったり、というその程度ではあるけれど。 ・疲れた様子を見せていた彼が、ゆっくり眠ってくれると、すこし、ほっとする。 ・また、何気なく、組織にあった拳銃を使ってみたら、何故か才能があったのか、使えてしまった。 　最初はなんなのか分からなかったが、少し自分で調べてみる内に、武器であったり、使い方であったりと諸々判断することが出来。 　組織に身を置くのだったら、せめても何か身を守れるものを使えるようにしておいた方がいいわよね、という軽い気持ちで、隠れてこっそり練習をしている内に、いつの間にか腕がよく分からないことになっていた。 ・カラーコード：#e0ffff 【特徴表】 38：信頼の置けるひと 【フレーバー】54：木蓮（もくれん） 「自然への愛」「持続性」 必ず全ては報われる。無駄な努力などあるはずがない。力強く肯定する貴方は、しっかりと前を見つめているような人だ。貴方が居れば安心だ。きっとそうだ。 【通過シナリオ】 ・「かいぶつたちとマホラカルト」：SAN値+9,クトゥルフ神話技能+5 ＜『かいぶつたちとマホラカルト』HO天使、秘匿情報＞ ★HO4『天使』 *　組織の活動は今回が初めて。あなたは信仰である。* 推奨技能：≪医学≫or≪応急手当≫、≪交渉技能≫ ──あなたには今まで生まれてから半年前までの記憶が全く無い。 記憶を失くす前の自分がどのように暮らしていたか、どのような人物であったか全く知らない。 半年前途方に暮れてぼうっと道端に座り込んでいた所を『幽霊』に連れられ、組織に誘われた。 それから組織に支援を受けて上手く暮らしている。 あなたには不思議な力があり、他人と接する事に長けている。 ≪任意の交渉技能≫ひとつに+20の補正が入る。 年齢は不詳、EDUの制限は無い。 【天使の奇跡】 能力は2つあり、一つは人の心を読み取り影響を与える力。一つは人の傷を癒す力だ。 前者は≪心理学≫、あるいは≪交渉技能≫を行う際能力の宣言によって自動成功に出来る。 後者は≪医学≫or≪応急手当≫を行う際能力の宣言によって自動成功、加えて回復値に+3の固定値を与える。 どちらも一度の使用にMPを3消費する。 ■「天使のハンドアウトが持つ情報 」 【株式会社マホロバとその研究所】配布HO:『天使』『鬼』 日本を代表する大手電子機器メーカー、特にAV機器分野では世界最大手。 その中でも脳波による電子機器の操作を実現しようとする部署がマホロバPSI研究所。 実際成果は全くと言っていいほど上がっていない金食い虫の部署だ。 かなりの秘密主義な為情報は殆ど漏れて来ていない。 『狼』『魔女』『幽霊』はこの施設に宜しくない因縁があるのだと『幽霊』は教えた。 【『天使』の加入】配布HO:『狼』『魔女』『鬼』『天使』 『天使』の持つ情報、事情などは『幽霊』が把握し安全だと判断した上で半年前、組織に加入している。 他の仲間にどれだけ共有するかは本人に委ねられている。 この情報は組織の5人全員が所持している。

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