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○葵乃氷里(あおの・ひかり)/『くるくる隠れる夏』HO2 ・晴れ渡った日の蒼海を思わせる長く柔らかな髪を身体の前側で二つ結びにし、夜風に砂浜で遊ぶ漣のようにふわふわと靡かせている。何処か無気力なようにも、気だるげにも細められた双眸は、密やかに蒼く燃える焔の色を宿す。 ・些か無気力で淡々とした、感情や表情の表現が控えめな少女。 　ただ、控えめというだけで、ふんわりと淡く笑い、驚き、怒り、楽しんでいる。花のようにふわりと感情を綻びせる。 　控えめ、というよりも、直球で言ってしまえば下手である。 　然し、実はこれでも、以前よりも感情表現はするようになってはきている。 ・あまり自身の主張が強くはないが、意思はしっかりしている。 　他者の話や声をよく聞き、静かに傍に在り、柔らかに、まるで小さな蝋燭の灯火を思わせるように寄り添って、相槌を打つ。 　自身から話すことはあまり多くはない上に、すこし口下手ではあるが、話や言葉を聞くことは嫌いではないために、ぽつぽつと言葉を零す。 ・本来の姿は、「青鷺火」と呼ばれる存在。 　蒼い焔を纏った、鮮やかで華奢な鳥の姿。然し、半妖であるためにその力を上手く扱うことが出来ず、小さな焔しか操ることが出来ない。 　己自身のそんな力をきちんと操ることが出来るようになるために、そして、下記の理由できちんとした妖になりたいと静かに、けれど切に願っている。 ・物心ついたころから、いなかった両親。けれども、人間だった母は確かに父を愛し、そして、父もまた、確かに母を愛したのだと知った。 　未熟な、人でも妖でも無いこの身体。 　けれども、そのどちらかになれば、彼らが互いを愛した本当の理由を知れるのではないか、と。 　今はもう姿無き彼らの、けれども、確かに抱いたと猫又が語っていた感情を知りたい、その気持ちがある。　 　だから、妖になりたい。 ・そして、やっぱり。妖でもなく、人間でもない自分はどちらにも、なれなくて。 　ひとりぽっちが、やっぱり、すこしだけ、さみしい。 ・本当は食べるつもりだった。食べて、自身が妖になって、それでお終い。 　そんな気持ちでHO1へとふんわりと近づいた、そのはず、だったのだけれど。 　────いつの間にか、彼と過ごす時間に、今までにない楽しさと幸福を感じるようになって、しまっていて。 　その時間と感情が、大切だって、大切にしたいって、心から思うようになっていた。 ・ずっと一緒にいたい、いれたらな、って、心から思う。 　────でも、それはね、私の、私だけの我儘なの。 56『社会が得意』 67『音楽が得意』 【特徴表】 25：鋭い洞察力 31：天気予報士 【フレーバー】 22：コスモス「乙女の真心」「少女の純潔」 貴方の行動に、皆は幼い日の自分を重ねるだろう。そこにいるだけで皆の心が温かくなり、和やかになる。 ＜以下、秘匿情報＞ HO2 あなたは父親が妖怪、母親が人間の半妖である。半妖は人間を騙し、儀式で喰らえば本物の妖怪になれる。 (妖怪になりたい理由は自由。半妖のままでは妖怪たちに仲間外れにされることも多いため、思いつかなければそれを理由にすると良い。) 父と母は物心ついた頃にはもうおらず、100年以上は長いこと生きてきていた。 HO1に標的を定めたあなたはHO1を喰らうため同じ子供の姿をし、村の子供になりすまし、その隙を突いて食べようとしていた。 しかし仲良くなるうちに情が生まれてしまう。それは恋情なのかもしれないし友情なのかもしれない。 仲間にせっつかれようと、あなたは喰らうことは出来なかった。 人間であるHO1に己の正体を告げることも出来ず、とうとう夏休みを利用し祖父母の家にやってきていたHO1と別れの日がやってくる。 あなたには両親が居ない代わりに育ての親である猫又の妖怪が降り、その妖怪から話に聞いた夏祭りへとHO1を誘った。 あなたの願い事は「HO1とずっと一緒に居たい」。

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