タグ： なおみちロスト探索者 なおみちPC

須藤ミチオ、彫り師、ヤクザの愛人。 高校卒業後美大に進学するが、1年次で父親が事業に失敗し自殺、退学を余儀なくされる。 自分ひとりならどうなってもよかったが、年の離れた妹のため借金を被ることに。もともとモデルのバイトをしていた関係で知り合ったヤクザの組長の愛人となる。 都心のマンションで退屈に飼われる日々のなか、組に出入りしている彫り師の男と親交を深め技術を教わる。 もともとの美的センスもあり才能を発揮するが、自分の体に傷をつけることを組長は許さなかった。 いつか契約がきれたとき、彫り師の男の手で彫ってほしい、あわよくば一緒になりたいという思いを抱いていたが、外部の男と通じていたことが組長にばれ、彫り師の男は追放、おそらく無事ではすまなかったろう。生死は不明だが、その体の一部だけを見せられた。 嫉妬した組長はミチオの肩甲骨に子供の落書きのようなチューリップのタトゥーを刻んだ。気のふれた組長の歌うチューリップの童謡を聴きながら、おそらくもうどこへも行けないことをミチオは悟った。 これまでの人生、誰に美しいと言われても何も思わなかったが、彫り師の男が褒めてくれたときだけは嬉しかった。彼の手に彩られることだけを夢見て暮らした。だがそれが叶わないのなら、疵物の体になんの価値もない。 自傷行為の跡だらけの体に、組長は興味を示さなくなった。このままふらっとどこかへ消えても、追われもしないのかもしれない。妹があのあとどうなったのかも、もうどうでもよくなってしまった。狭い都会で死に場所を探している。 というわけで、「慕っていた彫り師の男が自分のせいで（おそらく）死んだこと」が死にたさのピークです！

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ