タグ： 狂気山脈 愛羅

知的好奇心にしか突き動かされない、いわゆるマッド研究者。この世の謎を知るためなら、他人の命も自分の命も二の次、もはや踏み台にしても良いと考えており、知的好奇心を満たすためなら手段を選ばないほどである。 元々は財閥の令嬢だったが、両親の事業（石油関連）を継ぐことを拒否し、勘当される。 なお、この事業は現在優秀な弟が継いだ。両親の会社がアメリカにあることから、幼少期よりアメリカと日本を行き来しているため、語学面では英語と日本語に堪能。 地球における未知に強い関心を持っており、地質学を中心に、生物学、人類学、考古学を学ぶことで、人類とこの世界の様々な事象を究明すべく、昼夜、寝食を忘れるほど研究に没頭している。自身の興味のないことにはとことんポンコツであるが、持ち前の運の良さと血の滲むような努力から、ミスカトニック大学及び大学院の地質学研究科を卒業している。（ミスカトニック大学の蔵書に興味を持っていた。） 彼女が自身の興味を突き詰めた結果明らかになったことには、世界的な大発見レベルだといえることも多いものの、あくまで自身の興味にしか忠実ではなく、富や名声、知名度や歴史的な貢献には興味がないため、社会に発見されたという情報が出回っていないことも多い。そのため、気軽に、「これはこうだったんだよね」と雑談や学会などの質疑応答時に述べると、毎度関連界隈が衝撃を受け、焦るレベル。また、金銭やモノへの欲もないため、若くしてそこそこの貯金は溜まっているが、年収という観点からは、学術的な貢献度からすると高いとは言えない。 地質学が主要専攻であり（サブは生物学である）、山に登ることは多いため、登攀能力は高いものの、不摂生な生活が一般的なため、体力や体格、筋力といった一般的な登山家に必要な体づくりはされていない。また、一般人とものの見方や考え方が若干違うせいか、精神的には強いが、逆に少しずれたところでひどく脆い一面もある。 自身の母校であるミスカトニック大学の卒業時に、指導教官に挨拶したところ、南極の向こうには未知の巨大山脈があり、そしてミスカトニック大学がかつて発見しており、その存在をひた隠しにしてきたという噂があることを内密に聞く。好奇心をかられるが、卒業したばかりの財力も人脈もない識には南極を超えるということ自体が不可能であること、また、他にも研究すべき内容があることから、他の研究に没頭するうちにその噂自体を半ば忘れていた。 そんな中、ニュージーランド航空南極飛行観光旅客ジェットの謎の失踪、南極調査隊による未知の巨大山脈、狂気山脈の発見、第一次狂気山脈登山隊の結成、帰還者０の報を聞き、前述の噂を思い出し、興味が惹かれる。第二次狂気山脈登山隊結成の話を聞いた時、あの山脈には「前人未踏の世界最高峰」ごときでは済まない何かがあるに違いない、と確信し、狂気山脈の謎に迫るために登山を決意する。 「知識とは、たとえ人の命を踏み台にしてでも…いや、むしろ踏み台にするからこそ美しく、尊いものなんだよね」 第一次狂気山脈の謎に迫ったのち、下山中に死亡。死後の世界（天使のオリ）にて、命のやり直しが許される。 〜名前の由来〜 桜の木の下には死体が埋まっているといわれることから、死体を乗り越えて踏み越えてでも知識欲を満たしたいことから、桜の庭。 詩織でも紫織でも栞でもないのは、識という感じが男性っぽいのと、知識を司るから。 しおりと読ませているのは、この世界の謎を暴く栞となって欲しいから。

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