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｢カタシロ｣NPC ｢やさしい朝をくださいね｣KPC 腕利きの脳神経外科。今は小さな病院を切り盛りしている。 優しくて、穏やかで、美人で、お喋り好き。患者や仕事仲間からの人気も高い。 医者としての腕も確かだが、執筆業も嗜んでおり、何冊か医学系の本も出している。 御子柴家は代々医師の家系。杏奈も特に何の弊害もなく医者になった。 家の病院を継ぐ予定だった弟は｢刑事になる｣と言って家を出ていってしまったので、いずれは自分が継ぐのだろうなと、思っている。 自分の病院も好きだが、弟には羽を伸ばして好きなことをして欲しいので、特に気にしていない。 夫と10歳の娘が居たが、数年前、杏奈の誕生日にサプライズでプレゼントを買いに行く道中、交通事故で2人とも亡くなってしまった。 長いこと塞ぎ込んで居たが、ある時を境にケロッと元気に医師業に復帰した。 あまりに突然の事で、おかしくなってしまったんじゃないかと、そんな根も葉もない噂がたったりもした。しかし誰もそんなこと本人に聞けないので、真意は定かでは無いままである。 多趣味であるが1番の趣味は読書。だが意外とアウトドア派でもある。好きな作家の個展や近所の新しいカフェなどは足を運んでしまう。 甘いものが好き。健康には気を使っているため一日の摂取糖分はちゃんと守る。 家業を継ぐこともあり家族とはそれなりに仲はいいし、頼ってもいる。しかし弟に無理やり将来を押し付けて家出までさせてしまったことに関しては、今でもよく思っていない。あの子ももっと私に相談してくれても良かったのに。 たまに親戚たちの集まりにも顔を出すが、権力やら財力やらのマウントの取り合いに嫌気がさすのであまり好きじゃない。御子柴一族本家の人間なのでよく分家の方から僻みや嫌味を言われる。聞き流してる。 □カタシロネタバレ↓ 人間は皆、大切な人がいる。 いない人と思う人も居るかもしれないが、それは気づいていないだけだ。 私は家族が大切だ。なくてはならないものだ。 医者は命を救わなくてはいけない職業だ。 もちろん、できないことだってある。だができうる限りを尽くさなければいけない義務がある。 それが医者だ。 唐突に、幸せが奪われることがある。誰かの悪意によって。 これは、あってはならない事だ。 罪は裁かれるべきだ。 しかし、これら全てが守られないことがある。 善であったって。正しいことをしたって。他人に優しくあったって。 どうやっても、変えられないものがある。 戻ってこないものがある。 それは、世界が残酷だからだ。 なら、大切なもののために、少しくらい残酷になったっていいのではないか。 許されて、いいのではないか。 それは、間違っていることだろうか… ・囚人のジレンマ➡︎｢自白｣ 悪いことをしてしまったのだから、罪を黙っておくことは出来ない。 ・テセウスの船➡︎パーツが置き変わったとしてもそれは確かにテセウスの船である。 その船を慕うものが"テセウスの船である"と思う気持ちがあるのなら、それが本質。その人にとってのテセウスの船である。 ・臓器くじ➡︎悪いことである、あってはならないことだと思っている。 でも大切な人が、それで助かるなら…？ それをやすやすと断れるほど強い人間ではない。 ・？？？ 娘が助かるのなら良いことだと、どうか言ってはくれないか。 これが悪とするなら、私が今までやってきたことの意味はなんだ。 私はただ大切なものを取り戻したいだけだ。 医者として、 そして、母として。 相棒ポケモン：オリーヴァ

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