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『殺し人』のマニィ　　19歳♀ 代々遺書屋の家系にうまれ落ちた双子 ちょうどペアで産まれたからと、初めから届け人と殺し人にするつもりで育てられた。 一人称「ボク」　二人称「ペディ」「おまえ」 幼い頃から殺しの教育を受けて育った。 なので対人の知識が乏しい。ペディ以外とは目もろくに合わせず相槌も打たず笑顔も見せない。 2人とも親から独立の儀式として身体中に家紋の刺青を彫られている。呪い。 苦しいときも悲しいときもいつもそばにお互いがいた。2人は同じだった。 ずっと同じだと思ってたのに、 成長するにつれ、ペディとどんどんズレていく マニィは体つきが丸くなり、ペディは背が伸び、マニィは胸がふくれ、ペディは声が低くなった。 2人で裸でシーツに埋もれて眠る習慣も、差が開く様があらわになるので苦しくなった。 ある時からペディが仕事で稼いだ金を、ホルモン注射などに使うようになった。自分がマニィに近づく為にだけ、お金を使ってくれた。 マニィは世間とズレた常識をかき集めて考えた。 自分たちももしかしたら、いつか殺し屋をやめて生きていけるかもしれない。外の人間みたいな仕事は出来なくても、もっと素敵な生き方が出来るかもしれない。それには、刺青を消さないと。 皮膚を入れ替える手術は闇医者曰く高額だった。 お金を貯めて、2人でまっさらになれば、2人でかわいいままでいればきっと今よりも幸せになれる。 お金を貯めなきゃ ──────────遺書────────── ボクたちいつだっていっしょだったから 手紙かくのむずかしいね　変なかんじ ペディのことで知らないことなんてないから ペディがしぬところもどうせなら見たかったな　うそだよ だいすき　 満足したらはやく来てね

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