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「ンだよぉ……まぁだ組の奴らァ追って来やがるかァ。参ったなァ……。」 繁華街の裏路地に隠れながらタバコをふかす。 スジ者、ヤク中、日雇い労働者、浮浪者、半グレ、風俗嬢に不良外国人がごった返す"神無威町" 各地を転々としながら最終的に行き着いた。竜見はここをテリトリーにしている。 この街は人が一人来ようが、いなくなろうが誰一人興味がない。 「ったく……オレも鈍っちまったァもんだ。あン時から全く技が冴えねェもんだ。」 そう言うと胸元から賽を取り出し、指で天に弾く。 「サマがバレちまうたァ。全く以て"玄人"失格だなァ。おっとっと、3」 落ちてきた賽を手に取り、手を開くとその賽は3の目であった。 巽は昭和バブル期、名うての"玄人"であった。 コンビの鳳 勝也（おおとり かつや）と共に表ではオープン麻雀でサラリーマン相手にチョロっと勝ち、 裏ではスジ者の代打ちとして活躍する。得意技は"ぶっこぬき（左手芸）"と"エレベーター" また、堂々と玄人技を見せ止められても牌のすり替えを行わない等のトリックが得意で、 止めた相手の発言権を消す事や場代のレートを上げる等が上等手段である。 鳳凰の勝也、昇り竜の巽として裏麻雀では最強のコンビとして名高く、連戦連勝を誇っていたのだが、 ある夜仕組まれた代打ちで大敗を喫する。 すでにアガっている牌を開示し天和と言う。技術も運もなく、目の前で堂々とアガり牌を詰め込まれ繰り返すだけの 勝負と言えない勝負であった。 負債を抱え、先払いの利子として巽は左指2本（小指・薬指）をその場で落とされる。 激昂した鳳は、屋敷に火を放つも凶弾に倒れる事になった。 瞬く間に屋敷は燃え広がる。 鳳に声をかけるも、すでに息絶えているのが分かってしまった巽は屋敷を脱出する。 命からがら屋敷を抜け出した巽は、振り返る事もなくよろよろと繁華街へと歩みを進めた。 「……運が良けりゃァリンチで済む。悪けりゃァこの世とオサラバってなもんだァ。」 3の目を出した賽を睨みつけ呟く。 「鳳ィ。オレァなんでまだ生きてるんだろうなァ……」 タバコを吸い終えると足で踏みつけ、巽は今日も繫華街へと消えていった。 【キャラ詳細】 傍から見たら完全なアウトロー、話してみると気の良いおっちゃん。 ギャンブルとあれば何だってする。 命のやり取りをしていたのも過去の話。時代の変化に慣れずもがき苦しんでいる。 現役の頃の栄誉も全て捨ててしまったのか、それとも…… ・APPは左指の欠損、顔の右側や肩から背中全面にかけて大やけどを負った為に低い ・全盛期を"当時"に置いてきてしまった為、全体的に技能が低い ・酒を飲むと調子が上がるらしい（酒豪ではない為、限界がくると吐いた後に気を失う） ・サイコロで好きな目を出す事が出来る。 ↑その為、イカサマ賽は相手が投げる為の物で2番目に強い目が出る様になっている（自分で勝ち負けを選択できる） ・イカサマトランプは目を凝らしても分からないレベルに模様が違う、それを全て見える為に相手の手札が分かる ↑カードのすり替えも牌入れ替えと同様に行える。 ・全盛期を過ぎても玄人としての生業でギャンブル75（イカサマも織り交ぜる） ・ヤクザに追われる生活で隠れるが65、忍び歩きが60、登攀が65 ・行きつけのラウンジやBARに（日中営業していないので）忍びこむ為に鍵開けが51 ・店に入って隠れているのを見つかったマスターやママに言いくるめているので、言いくるめが60 ・勝負師としての最低限の技能として、目星と聞き耳が65、心理学60

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