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‘ 　✦✦✦　───────────────────────────────────────────────　✦ 　✦✦ 　✦　　　　　　一粒の木の実は、いくつもの森を生む。 　　　　　　　　The creation of a thousand forests is in one acorn. 　 　✦　─────────────────────────────────────────────────　✦ 　 ▓ 　𝗗𝗔𝗧𝗔 - 𝟭 　　　ベース　　：　ファッション系芸術家 - [ EDU*10+POW*10 ] :: 個人的関心技能に[ 図書館/博物学 ]を選択 　　　特記　　　：　流行に敏感。相手の服装を見ただけで、社会的地位や収入などが分かる。 　　　　　　　　　　さりげないアクセサリーの価値が分かる。 　　　特徴表Ⅰ　：　異物への耐性 - 毒（POT）を抵抗表で競う際に、成功の範囲に+20%。 　　　特徴表Ⅱ　：　方向音痴(D) - <ナビゲート>の基本成功率が1%になる。成長不可。 　　　　　　　　　　【　D特徴 // 1d6 - 結果:3 / 興味Pに追加　】 　 ▓ 　𝗗𝗔𝗧𝗔 - 𝟮 　　　誕生日　　：　XX月XX日（　http://365x7.net/day/　） 　　　カラー　　：　フォーゲット・ミー・ノット - #66B7D8 　　　好き　　　：　 　　　嫌い　　　：　 　　　関係　　　：　フィルくんとのご縁をいただいています🌸 　 ▓ 　𝗠𝗔𝗗𝗡𝗘𝗦𝗦 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　--- 　 ▓ 　𝗠𝗢𝗥𝗘 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　他人との間に壁を作るとはよくよく言ったものだが、その壁が物理的に眼前に広がるのがシルヴィアという 　　少女だった。"他人に理解される"という交流に不可欠なものを不必要と判断し、言葉にして伝えることを怠っ 　　ては自己完結をしがちであることも彼女の特徴のひとつとなるか。曰く自分の世界に居る人間は少なくて良い 　　とのことだが、その世界に今現在居る相手も果たしてどの程度居るのやら。 　　　自らの病を認識し始めたのはいつだったのかも疾うに忘れてしまったけれど、嗚呼そうなのかと意識した頃 　　より自己を生物ではなく植物として扱うことが増え始めた。それに伴い運動量は減少し、今ではその場に根を 　　張った植物のように凡その時間を同じ場所で過ごすことも屡。だが、であればこそ他者との交流が殊更に減っ 　　ているというのも当然の摂理だっただろうか。──そも、交流を図ったところで両者の視線が交わる機会は少 　　ないに違いない。シルヴィアの前髪の下には更に長い花が咲き、あざやかな色合いのカーテンを垂らしている 　　からだ。視界の邪魔ではないかと親切心で花を避けようとする者が居れば痛いからやめてとうそぶいて触れる 　　ことを許さず、けれどその花が自然と地に落ちれば何も厭わずはだかの足で踏み潰した。花の色が赤だった時 　　分には足の裏にこびりついたその色を見て出血したのではと案じてくれた者も居たが、その相手にすら素気無 　　い態度を取ったのは想像に易いか。兎角、無遠慮に他者より触れられることはこの女にとってのタブーだった 　　のだ。 　　　身体から花が咲くというのは、世間的には奇病であるに違いない。しかしその奇病をわずらいながらも、死 　　におびえたことは1日たりともなかった。生まれること、生きること、そして死ぬこと。生物が理解して然りで 　　あるそのいのちの仕組みを、とんと理解する気配がなかったからだ。故に死ぬことは決しておそろしくはなく、 　　外に出れば危機感に欠けた行動もよくよく見られるだろう。そこらに生えている植物を興味が湧いたままに食 　　み、毒性をその身に覚えようとも多少の熱を出す程度で乗り越えては別の植物で同じことを繰り返した。年頃 　　の少女がくちびるに引くのは紅であるが、シルヴィアのくちびるを彩るのは花を食んだ際ちいさな棘に傷付い 　　て流れる血がほとんど。洒落っ気など、この女の頭のどこにも存在はしなかった。──しかし死をおそれない 　　白痴にも、唯一ゆびさきを冷やすことがある。"忘れられる"ことだ。"目に見える椅子"を失うことはこわくな 　　い、何度も経験したことだから。けれど誰かの中に存在する"シルヴィア"という知識が失われるのは、見えな 　　い椅子まで奪われるようで嫌がった。知らない振り、無視。こうした行動を取られた際にも癇癪を起こしたこ 　　とがあるが、良く言えばあまねくすべてに食指が動かない訳ではないとの証左ともなるか。 　 ▓ 　𝗠𝗘𝗠𝗢𝗥𝗬 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　花冷えに亡く季節 ：　フィル 　　　心臓がちょっとはやく動くだけ ：　フィル（ NPC ） 　　　　　 /) /) 　　　　　(　•ㅅ• ) 　　　　￣￣∪￣∪￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　　　　　　　以下、メモとネタバレ注意！ 　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　＿　🐢　...　..　. 　 ▓ 　𝗠𝗢𝗥𝗘 - 𝟮 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　時を経て、少女はひとりの女になった。とは言えよくよく育ったのは外見ばかりであり、中身は突き詰めて 　　しまえば未だ少女性を見出すことが出来ただろう。友人よりも踏み込んだ関係性になる存在はあらわれず、華 　　美に着飾り出掛けることもない。生まれ故郷の山だけは下りたものの必要以上の干渉を受け入れることがまま、 　　親戚のいとなむ花屋を手伝いながらひっそりと暮らしている。 　　　過剰に気に掛けられることがあまり得意ではなく、特に「欠けている記憶がある」と吐露した後の人々の反 　　応が嫌いだった。本の落丁程度では騒がれもしないのに、どうしてその対象が人間だと腫れ物に触るような態 　　度を取るのだろう。いつか思い出せるよだなんて言葉も、善意とはわかっていても受け入れがたさが先行しが 　　ちだ。──何人分の椅子をこの記憶から弾いてしまったのか、考えるだけでぞっとする。傷付いた人が居るだ 　　ろうと恐怖するからこそ、周囲の人間に"いつか"だなんて悠長な言葉を使わないでほしがったのだ。夢を見せ 　　るような言葉は、いつからか嫌いになっていた。こういうところが子どもなのだとわかっていても、まだ当分 　　いい顔なんて出来そうにないだろう。 　 ▓ 　𝗳𝘂𝘀𝗲𝘁𝘁𝗲𝗿 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　CS作成時に聞いていた曲　──　https://fse.tw/eAN9piZu 　

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