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亡求　祈莉（26） （なきもと　いのり） 旧名:九十九　祈莉 九十九:あと一歩で百になるのに届かない→完璧になりきれない、幸せを掴みきれない。 亡求:鷲さんの案、死んでしまった子供を求める。 祈莉:病気が治る様に、子供が帰ってくるように祈る 一人称:私 二人称:君、貴方 授に対しては、「授さん」「貴方」 【性格】 天真爛漫で誰にでも優しく接する。 その性格に皆が甘えられて、仕事が増える事もしばしば。 だけど、弱音を吐いたりは決してしなかった。 「弱音を吐いてると幸せが逃げちゃうでしょ？ほーら、笑顔笑顔！笑う門には福来たるってね！」 亡求 授が経営するパン屋「Smile」で調理補助、商品の陳列、会計などを担当している。 授さんがパン作りに専念出来るように、日々頑張っている。 地元民に愛されている人気店なので、朝やお昼時はてんてこ舞い。 どれだけ忙しくても、お客さんに元気よく挨拶をして「ありがとうございました！」と言うことを心掛けている。 好きなパンは、授さんお手製のカスタードクリームがたっぷり入ったクリームパン。 素朴ながらも優しい味がするので、きっと授さんみたいに優しい人が作っているから、優しい味がするんだと思っている。 パン作り以外にも料理も得意で、得意料理は授さんが好きなオムライス。 半熟のふわふわ卵を作れるようになるまで沢山練習したんだとか。 休日の空いた時間にガーデニングをしており、バルコニーには彼女が大事に育てている花達が沢山プランターに植えられている。 【馴れ初め】 出会ったのは4年前。 当時22歳の新卒だった祈莉は、当時26歳の亡求の働くパン屋「Smile」の常連だった。 毎朝、「Smile」のパンを買い出勤するのが祈莉の日課で、亡求も彼女を笑顔で送り出すのが日課だった。 パン屋の仕事は過酷だったが、亡求は自分の作ったパンを片手に店を出る彼女を送り出すのを楽しみに仕事をしていた。 そんなある日、珍しく彼女が帰りにも「Smile」に寄ってきた。 パンを数個買い、無言で店を出たと思うと店の外から号泣する彼女の声が聞こえる。 慌てて外に出て話を聞くと、上司に自分には関係のない事で怒られて新卒にはそれが辛くて、会社では泣くのを我慢してたけどいつもパンを買ってるこの店に来たら、感情が一気にこみ上げて泣いてしまったのだとか。 そんな彼女をみた、亡求は彼女を支えたいと思い交際がスタート。 やがて結婚をし、子供を授かる。 祈莉は不妊体質で、根気よく不妊治療を続けた末にやっと授かったのだ。二人で大喜びした。 名前を決めたり、子供服やベビーベッドを買ったりと生まれてくる我が子との対面を楽しみにしていた。 しかし、そんな幸せが崩壊する。 祈莉が妊娠8ヶ月になった頃。 かなり、腹部も大きくなり歩くのも一苦労といった具合になっていた。 祈莉と亡求が散歩していた所、前方不注意だった自転車に乗った子供が衝突する。 運悪く、加速した自転車の前輪が祈莉の腹部に直撃した。 激しい痛みが祈莉を襲いその場で蹲る。 慌てて駆け寄り流血する祈莉を抱き上げるがぐったりしており、慌てて救急車を呼ぶも母体は問題無いがお腹の子は流産と診断された。 事故を起こした相手が子供であったこともあり裁くことも出来ず、自分達が最も欲しがっていた"子供"に自分達の子供が奪われるという事態が起きてしまう。 その事をショックに受けた祈莉は精神崩壊し、入院生活になってしまった。 あんなに明るかった彼女から笑顔は消え、口から溢れる言葉は懺悔の言葉ばかりになっていった。 「どうして、私の赤ちゃんは死なないといけなかったの…？なんで、なんで…？教えてよ、授さん、私の何がいけなかったの…？返してよ、ねぇ、私の赤ちゃんを返して！！！」 情緒不安定の為ヒステリックを起こし、せっかく見舞いに来た授さんに怒鳴りちらしたり、見舞いの品を床に投げつけたりした。 長い入院生活の末、精神も安定し退院する事が出来た。 後は、授さんと共に再び幸せな生活に戻るだけだ。 【通過シナリオ】 ・アルジャーノンの伝言（2021.09.07） 後遺症:記憶喪失、INT-5 4ヶ月後に解消

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