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■A国 ― 白き国・アルソイフ教国　(Arsoih) 「神は我らの上に、御使いは我らと共に」 首都：アロイス(Aroish) 人口：4,000万人 国土面積：500,000 km² 祭政一致の宗教国家。 最高権力者である教皇が政治的指導者と宗教的指導者を兼ね、その下に名を連ねる聖職者も同様に政治的権力を持つ。 自然と資源に恵まれた国土を有し、気候は一年を通して温暖。 人々が住まう街はすべて白い壁に囲まれ、内側に広がる街々もまた白く塗装されている。 山々や海に寄り添う白い街並みは天上を思わせ、大戦前は観光地としても人気が高かった。 土産物として食品や菓子類、美容用品が有名。 出生率や食料自給率は高い水準で安定しており、治安も良く犯罪率が低い。 子供は4歳から18歳まで無料で国営の教育機関で教育を受け、卒業後は適正に応じて職が与えられる。 一度社会に出れば失職することはほぼ無く、病気や怪我で働けない期間が発生した場合の補助も万全。 国民全体の幸福度を示す国民総幸福量は非常に高く、景観由来の「白き国」と共に「幸福な国」と称されることも多い。 一神教。「神」とその使者である「御使い(みつかい)」を信奉する。 アルソイフの「神」に他の呼称はなく、姿は人ではなく大きな白い繭として描かれる。 これはかつてアルソイフの民が迫害と蹂躙の末に辿り着いた地にて、白糸に覆われた巨大な繭を見つけた神話によるものである。 繭は人々に望む全てを施し、辛苦を取り除き、安寧と幸福を広く民に与え、「御使い」を残して長い眠りについたという。 以降、民は「神」を守護する神殿を築き、高い壁を作った。 首都アロイスは「始まりの土地」であり、現在も神殿を取り囲むように都市機能や住宅地が広がっている。 移民や外国からの移住を受け入れているが、国籍を得るにはいくつかの条件が課されている。 そのうちの一つに「儀礼」がある。 これはアルソイフに生まれた全ての人間およびアルソイフに住まう全ての人間に義務付けられており、 新生児であれば通常出生後1週間以内に医療機関で受ける必要がある。 儀礼を完遂せずにアルソイフに留まることは許されない。 ＊＊＊ ■リオ(rio) 貴方は生まれながらの政治家であり、思想家であり、演説家だ。 アルソイフ教国・首都アロイスの大司教。 性格は穏和で慈悲深く、常に微笑みを絶やさない。 街並みと同じ白い髪は部分的に黒く染まるが、これは一族に伝わる遺伝である。 中性的な容姿をしており澄んだ声はよく通る。肉体労働より頭脳派、ゆっくりゆっくり歩く。 国と民と神を心から愛している。 その愛情は他国の人間や信念を異にする者にも分け隔てなく向けられる。 アルソイフで最初に戦争の必要性を掲げた人物であり、第三次世界大戦の火付け役と言える。 「全人類の幸福」を提唱し、アルソイフによる諸外国の征服・服属と世界統一を目指して軍備拡大や同盟締結を推進。 また国内でのプロパガンダも積極的に実施し、自国や同盟国の国民を扇動。 戦争への機運が着実に高まる中、アルソイフ教皇の周辺諸国への宣戦布告により第三次世界大戦が始まった。 序盤、D国《ディヴェル公国》からの兵器提供とB国との同盟、 国内の非常に高い士気によりA国《アルソイフ教国》は戦争を優位に進めることに成功する。 しかしC国《ジャポーネ》のスパイ行動と技術の流出・コピー品の流通により戦力的アドバンテージが低下。 更にB国との関係悪化やD国の『ニュー・クリア・オーダー』によるA国内での大量破壊兵器起爆により、 戦争の継続が不可能になるほどの多大なダメージを受ける。 終戦後、国際同盟は「もしも彼が民衆を扇動しなければ世界大戦は起こらなかった」としてリオを捕縛。 甚大なダメージを受けてなお美しい白き母国を背に、一切抵抗することなく収監されたという。 その胸に、「世界幸福の実現」という狂気を抱いたまま。 ＊＊＊ ■「神」 白い繭の中に眠る巨大な"何か"。 アルソイフ建国前から姿形は変わっておらず、過去から現在に至るまで中を知る者はいない。 教皇と大司教のみ「神」が実在することを知っており、その他の聖職者と国民は「白い繭」という概念でしか存在を認知していない。 ■「御使い(みつかい)」 神の使者として伝わる白い虫。幼虫・成虫共に全長5cm程度。 幼虫は芋虫のような姿をしており、成虫になると翅を持つ。 ■「儀礼」 アルソイフ教国の全国民が義務付けられている手術。 頸動脈に「御使い」の卵を注入し、脳内にて孵化させる。孵化した幼虫はすぐに頭蓋内に良性腫瘍を作り住処とする。 幼虫を脳内に寄生させることで、幼虫が出す物質が神経に作用し、宿主は多幸感や不安などの感情を操作される。 普段は宿主の健康状態や精神安定を維持するよう働く。 このため、全国民が脳内に幼虫を飼うアルソイフの民は常に不安が低減され幸福を感じている。 しかし宿主の状態が著しく悪化した場合は、成長を早めて成虫に変態する。 成虫になった「御使い」は宿主の脳を主食とし、成人した人間一人分の脳を食した後、アルソイフの神殿へと帰還するという。 なお全ての「御使い」は「神」と通じており、 母である「神」からの命令により同じ物質を分泌したり一斉に成長速度を早めることが可能である。 ＊＊＊ ■戦犯として差し出されてるけど平気？ 国際同盟の人間や一緒に収監された他国のみんなに「御使い」の卵を植え付けに来たよ。 みんなで幸せになろうね。 ■名字ないの？ アルソイフの人間はみんなアルソイフという国家の子なので名前しかないよ。 家族という枠組みはあるけれど、子供も老人もみんなでお世話するよ。 結局のところヤバいカルト教団が国作って大成功しちゃったみたいなものだよ。 ■それなんの薬？ 御使いの分泌する神経物質の働きを弱める薬と強める薬。 大司教クラスになると自分の頭で思考しないといけない状況が出てくるので薬の服用を許される。 国や神を害するような思考に傾いた瞬間に脳内麻薬ドバドバ出て強制終了させられるよ。 プロパガンダの時は強める方の薬を飲んでガンギマった状態で演説するよ。 ■「神」や「御使い」、「儀礼」の情報ってどこまで漏れてる？ 大戦末期まで上記情報は極秘事項として隠蔽されてきた。 「神」の実在に関しては現在もA国上層部しか知らず、「御使い」の生態についても同様。 「儀礼」については、ニュー・クリア・オーダーや大戦の混乱により下記情報が一部に流出。 ・ A国では全国民がある手術を受けており、この手術が高い幸福度に結びついているらしい。 ・ A国の兵士は死を恐れない。死体からは時折、白く小さな生物が飛び立つ。そのさまは神秘的である。 ※ 各国一部(上層部など)の人間は儀礼について上記知ってていいよ ※ D国の親A国派みたいに他国籍で儀礼を受けている設定も大丈夫だよ ※ PCも知ってていいけど、神と御使いについてはぼんやりしてるとたすかるよ(本編に関係ないため) ＊＊＊ ■特徴表 4-2「方向音痴(D)」 ナビゲートの基本成功率が1％になる。加えて、経験ロールで成長させることはできない。 アルソイフにいた頃はみんな助けてくれたからなあ…。 6-4「実は生きていた」 生き残るすべに長けている。 死からの生還のチャンスが通常の次ラウンドではなく5ラウンド以内に伸びる。 脳内の「御使い」が頑張ってくれる。5ラウンド過ぎると脳を食われて死ぬ。 ＊＊＊ アルソイフ、アロイス：A+shiroのアナグラム リオ：カイコガの学名より ＊＊＊ ※以下、「蹂躙するは我が手にて」のネタバレがあります。 ■AF 【加工された時の時計】 『時の時計』を小型化・軽量化した発明品。 見た目は赤い宝石が散りばめられた銀色の勲章。 本来の”時の時計”は使用するための手順が存在するが、本勲章は加工され、「針を行きたい時代へ合わせ、MP5を消費する」と「所有者を望んだ時代へ肉体ごと転移させる」アーティファクトと変化している。

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